南アフリカ代表として72キャップを重ねて2007年のワールドカップ優勝に貢献し、世界最高峰のアウトサイドCTBと呼ばれたジャック・フーリー(35歳)が、アメリカ代表のディフェンスコーチに就任した。現地時間1月24日に同国ラグビー協会が発表。フーリーは同じ南ア出身のギャリー・ゴールドがヘッドコーチを務めるイーグルス(アメリカ代表の愛称)のコーチングチームに加わり、まずは、2月2日開幕のアメリカズ・ラグビーチャンピオンシップへ向けて新しい仕事に取り組む。
選手時代はミッドフィールドを切り裂くペネトレーターとしても大いに暴れたが、鉄壁の守りも高く評価されていた。パナソニック ワイルドナイツと神戸製鋼コベルコスティーラーズのジャージーを着て日本ラグビー界で6年プレーし、トップリーグのベストフィフティーンに選ばれること4回。
そして、選手時代からコーチングクリニックにも積極的に参加して専門知識を蓄え、2017年に引退したあとは、フォース(オーストラリア)でディフェンスコーチを務めていた。
ゴールドとは、彼が南ア代表のアシスタントコーチだった頃から信頼関係を築き、神戸製鋼(2014-15シーズン)では指揮官・選手として一緒に戦ったことがある。
アメリカ代表は2018年にゴールド体制となってから、スコットランド代表からの歴史的初勝利を含め9勝1敗と好調で、現在、世界ランキングは日本に次ぐ12位。開幕まで8か月を切ったワールドカップ2019日本大会では、イングランド、フランス、アルゼンチン、トンガと一緒の“死の組”、プールCに入る。