NZ代表がフランスに遠征した2016年11月、パリでの練習を見学に行ったときのコンラッド・スミス
(Photo: Getty Images)
ニュージーランド代表“オールブラックス”のラグビーワールドカップ連覇に貢献したあとフランスを拠点に3季プレーし、2017-2018シーズンを最後に引退したコンラッド・スミスが、数週間前まで選手として所属していたポーのディフェンスコーチに就任したことが明らかとなった。
フランスやニュージーランドのメディアが報じており、すでにコーチとしての仕事を始めているという。フランスのラグビー新聞『ミディ・オリンピック』によると、オフシーズン中に自分は何をしたいのかじっくり考え、ヨーロッパやニュージーランドの選手、コーチたちと話し合い、ポーのコーチングスタッフに入ることを選んだという。
オールブラックスで94キャップを獲得、ハリケーンズやウェリントンでも活躍し、ヨーロッパのラグビーも経験して36歳になったレジェンドCTBだが、プレーヤーとして輝かしいキャリアを持っているにもかかわらず、ラグビーについて学ぶことはまだたくさんあると話す。
「私たちが変えることができるもの、他のチームがうまくやっていること、模倣できること、あるいは適応できることは何か、私は考えてきた」
弁護士の資格を持ち、知的なラグビーマンとして知られるスミスは謙虚だ。
「私は常に同じポジションでプレーしてきて、フォワードには全く関心を持っていなかった。しかし今は、すべてのパラメータ(結果に影響を与える要素)を考慮する必要がある。私はラグビーについてまだよくわかっていないという事実を受け入れなければならず、選手やコーチと話すことでこれを補うことになる。もちろん、私のプレー経験が助けになることを願っているが、良い選手が必ずしも良いコーチになるとは限らないことを私は知っている」
スミスはフランス語を話すことができ、フランス語を使って指導したいという。
「フランスのクラブであり、現地の言葉を話すことは重要だ。私はフランス語を話したいと思っている」
ちなみに、ポーの監督は同じニュージーランド人のサイモン・マニックスで、コーチングスタッフには、2007年のワールドカップでスミスとチームメイトだった元オールブラックスPRのカール・ハイマンもいる。