ラグビー20歳以下代表の最高峰大会「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2018 フランス大会」が現地時間5月30日に開幕し、再昇格で2年ぶりの参戦となったU20日本代表は、ナルボンヌでおこなわれたプールAの初戦で前回王者のU20ニュージーランド代表と対戦し、0−67で敗れた。
充実の合宿を重ね自信をつけ、「1対1で勝つ」と宣言して勇ましく挑んだU20日本代表だが、2年連続でダントツ最多7回目の優勝を狙う“ベイビーブラックス”は強かった。
ボールを手にした黒衣の男からそれを奪い返すことは容易ではなく、開始早々、エリア獲得のキックで渡すと、つながれ、50秒で先制トライを奪われた。3分後にはサイドアタックのSHに突破を許し、連続失点。
日本の選手たちはディフェンスの出足鋭く、低く突き刺さることもあったが、すでにスーパーラグビー契約を結んでいる有望株も多いニュージーランドは、パワー、スピードで圧倒し、サポートプレーもよく、何度も防御網を切り裂きゴールラインを割った。クイックパスやオフロードも巧みで計11トライ。日本はタックルミス52回で成功率63%だった。
それでも、日本の果敢なプレッシャーがけがニュージーランドにハンドリングエラーを多発させたのも事実である。
日本の攻撃面は、前半27分に敵陣深くのラインアウトから攻め、NO8アシペリ・モアラ(天理大)がインゴールに突っ込んだが、その前にラック周辺でオフサイドの反則があり、トライは認められず。WTB根塚洸雅(法政大)らが好走して場内を沸かせるシーンもあったが、得点することはできなかった。
日本は6月3日におこなわれるプールAの第2節で、ウェールズに敗れ黒星発進のオーストラリアと対戦する。
ダブルタックルされるアシペリ・モアラ(撮影:出村謙知)