ニュージーランド代表として103キャップを重ね、2015年にラグビーワールドカップ連覇を遂げたあと、フランスのトゥーロンでプレーしていた世界的スターのマア・ノヌー(36歳)が、2017-2018シーズンをもって同クラブを退団することが明らかとなった。トゥーロンが5月29日に公式発表し、「家庭の事情」によりノヌーは契約延長を望まず、ラグビーのキャリアを中断するという。
ノヌーは自身のインスタグラムで「ラグビーから一歩離れ、家族と時間を過ごし、将来の選択肢をじっくり考えることにした」とコメントし、トゥーロンのファンや関係者に感謝の言葉を述べている。
パワフルなCTBであるノヌーはトゥーロンに在籍した3シーズンで公式戦77試合に出場し、14トライを記録。チームのタイトル奪還のために奮闘したが、2015-2016シーズンのトップ14(フランス最高峰リーグ)決勝は負傷で出場できず、翌年のファイナルではプレーしたが2季連続で準優勝、今季は準決勝で延長の末、リヨンに悔し涙をのまされていた。ヨーロピアン・チャンピオンズカップでは3季連続で準々決勝敗退となり、ノヌーがトゥーロンで栄冠を掲げることはなかった。
資金力豊富なトゥーロンは世界中のスター選手を積極的に獲得することで有名だが、ノヌーと一緒に戦った元南アフリカ代表WTBのブライアン・ハバナ(34歳)、元フランス代表WTBのヴァンサン・クレール(37歳)、元アルゼンチン代表FLのファン・フェルナンデス=ロベ(36歳)は今シーズンを最後に現役引退している。