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Jr.ジャパンはパシフィック・チャレンジ2位! 最終戦でサモアA下し2勝

2018.03.17
 20歳以下の選手を中心に若いメンバーで編成されたジュニア・ジャパンが、フィジーのスバでまたひとつ自信をつけた。同地で開催された「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2018」の最終節でサモアAと対戦し、29−21で競り勝った。第2節でフィジー・ウォリアーズに敗れ栄冠を手にすることはできなかったが、初戦ではトンガAを下しており、2勝1敗(総勝点10)の2位で大会を終えた。
 優勝したのはフィジー・ウォリアーズ。トンガAとの最終戦を57−7で制し、3戦全勝で大会3連覇を達成した。
 ジュニア・ジャパンは前半17分、ゴール前のスクラムで優勢となり、ボールを持ち出し突進したNO8テビタ・タタフ(東海大)が体をひねりながらタックラーをかわしてインゴールに押さえ、先制した。
 しかしその2分後、サモアAがクロスキックからチャンスをつくり、ジュニア・ジャパンはパスカットを試みたものの、こぼれ球を拾われ、つながれ、同点となった。サモアAは28分にもクロスキックを巧みに使ってトライを奪い、勝ち越す。
 だがジュニア・ジャパンは37分、ゴール前のスクラムから“8−9”でもらったSH藤原忍(天理大)がショートサイドに仕掛け、WTBニコラス・ホフア(京都産業大)が左隅にフィニッシュし、12−14と2点差に詰めて折り返した。
 ジュニア・ジャパンは後半早々、今大会で好走を連発していたFB根塚洸雅(法政大)が後方から走り込んできて22メートルラインを突破し、いったん足を止められたものの、すぐに立ち上がって再び力強い走りでゴールに持ち込み、19−14と逆転した。その後、CTB森勇登(明治大)がPGで加点し、8点リードとなる。
 しかしサモアAも粘り、66分(後半26分)、ジュニア・ジャパンの堅いディフェンスに12番が穴を開け、14番につないでトライ。1点差となった。
 そして試合終了間際、押し込まれていたサモアAが自陣深くでターンオーバーし、キックしたバウンドボールも確保して次々とつなぎ、15番がゴール左隅にフィニッシュして劇的な逆転ゲームと思われたが、その前に、サモアのFLに危険な反則プレーがあったことをレフリーが確認し、トライは認められず。再び敵陣深くでの攻撃に戻ったジュニア・ジャパンが、最後はNO8タタフのトライで締めくくり、熱闘を制した。
 このジュニア・ジャパンから多くが選ばれて結成されるU20日本代表は、5月30日からフランスで開催される「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2018」に参加し、プールステージではニュージーランド、オーストラリア、ウェールズの20歳以下代表と対戦する。
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