フランス代表として77キャップを重ね、テストマッチで同国代表歴代最多の436得点を記録したフレデリック・ミシャラクが18日、今季かぎりでの現役引退を表明した。
ミシャラクは現在、フランス最高峰リーグのトップ14で3位と好調のリヨンに所属しているが、35歳となった体には、激しいコンタクトをともなうハードなスポーツのラグビーにおいて、トップクラスでプレーするのは「ますます難しくなっている」と認める。SOとSHで熟練したスキルを見せる経験豊かなベテランはベンチに座っていても貴重な存在だが、「私はまだラグビーを愛しているが、フィジカル的に200パーセントでいなければならないスポーツだ。やめるにはいい年だろう」と、引退を決めた理由を明かした。
2000年に故郷のトゥールーズでプロキャリアをスタートさせ、キープレーヤーのひとりとして2001年のトップ14優勝と2回(2003、2005年)の欧州制覇に貢献。のちに移籍したトゥーロンでも栄冠を掲げ、南アフリカのシャークスに加入して同国内大会のカリーカップや南半球最高峰リーグのスーパーラグビーにも挑戦した。
フランス代表では、シックスネーションズでグランドスラム(全勝優勝)を3回遂げ、特に2004年は一番手の司令塔として活躍。ワールドカップには3大会16試合に出場し、自国開催だった2007年大会の準々決勝・ニュージーランド代表戦では逆転勝利につながるヤニック・ジョジオンのトライを演出するなど、記憶に残る名選手だった。そして2015年ワールドカップを最後に、ナショナルチームから退いていた。