スリランカ戦では反撃のきっかけを作った箸本龍雅。(撮影/南 大庸)
アジアラグビー U20男子セブンズシリーズ マレーシア大会に参加中のU20男子セブンズ日本代表は、ジョホールバルのMPPGスポーツグラウンドで初日(7月30日)予選プール3試合を戦い、全勝で初日を終えた(B組2位以上が確定)。最終日(7月31日)初戦の相手は、プール戦の最終戦となるU20タイ代表だ。その後カップトーナメントの舞台へと進む。
初戦となったU20フィリピン代表戦は前半でケリをつけた。仁熊秀斗(石見智翆館3年)の先制トライを皮切りに前半で3トライ。後半に入ると、勢いはさらに加速した。早々に手を膝にやり、苦しい表情を見せるU20フィリピン代表の姿を尻目に山沢京平(深谷3年)、仁熊、福井翔大(東福岡2年)がトライを重ね白星発進。続くアラブ首長国連邦(UAE)戦でも6トライを奪い38-0で快勝した。
初日最後の相手スリランカは、サイズも大きく、ランニング能力が高かった。予選B組の強敵だ。ここまで無失点で切り抜けてきたU20ジャパンは試合開始早々にタックルミスからトライを奪われ、なおも敵陣ラインアウトから大きく走られた。2トライを連取される苦しい展開となった。
しかし慌てなかった。
サイズで対抗できる箸本龍雅(東福岡3年)のビックゲインから古賀由教主将(東福岡3年)がトライを奪って前半を終えると、後半開始早々に訪れたピンチも防いだ。スリランカにゴール前まで迫られるシーンがあったが、これを松永貫汰(大阪産業大学付属2年)のタックルで凌いだのだ。この試合ではブレイクダウンから5つのターンオーバーを奪ったように、粘り強く守ったのが勝因。その後攻め続けたU20ジャパンは猿田湧(秋田工3年)のトライで12-14と迫ると、最後は山沢のトライで見事逆転勝ちを収めた(19-14)。
(文/南 大庸)