ラグビーリパブリック

ジュニア・ジャパンはパシフィック・チャレンジ4位。最後はトンガAに惜敗

2016.03.21
トンガAとの最終戦で3トライを奪ったジュニア・ジャパンのWTB安田卓平(撮影:出村謙知)
 フィジーのスバで開催されてきた「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2016」は21日に最終順位決定戦がおこなわれ、ジュニア・ジャパンはトンガAに30-44で敗れ、最下位の4位に終わった。決勝ではフィジー・ウォリアーズがサモアAを36-0で下し、3年ぶりの優勝を果たした。
 参戦4年目で、記念すべき大会初勝利をオープニングゲームで遂げたジュニア・ジャパンだったが、その相手となったトンガAに最終戦でリベンジされた。5人のトップリーガーと、4月から東芝の一員となるHO橋本大吾も先発し、チームの大部分を占めたU20日本代表候補選手たちも奮闘したが、フィジカルで勝るトンガAが常に先行し、ジュニア・ジャパンは一度もリードすることはなかった。
「今日のトンガAは、ブレイクダウンやタックルのプレッシャーも激しく、そのプレッシャーに対して我々も特に前半はよく対応できていた。前半はゲームプランも非常にうまくいき、ボールのポゼッションや敵陣でのゲーム展開については高く評価している。しかしアイランダーらしい激しいボールキャリアーやハンドオフ、オフロードで簡単にトライをとられてしまうシーンが増え、失点を重ねてしまった」と中竹竜二ヘッドコーチ。
 アタックでは、WTB安田卓平(同志社大)が3トライを挙げるなどして、後半5分までは22-26と競ったが、指揮官は「トンガに対して正面から勝負を挑み、FWのプレーでは対抗できたが、ボールを動かすプレーでは意識が足りなかった」と振り返る。
「課題も残ったが、非常にいい成果もあった。FWの密集でのプレーや、エリアの取り方、カウンターアタックはこれから活かしていける強み。U20の選手については、これから国内合宿があり、6月の大会(ワールドラグビーU20チャンピオンシップ)に向けて更なるレベルアップを図りたい」
 キャプテンを務めたFL金正奎(NTTコミュニケーションズ)は、「この遠征を通じて、フィジカル面や試合の入りの大切さをしっかりと学ぶことができたのは大きな成果であり、大きな課題でもある。U20の選手だけでなく、オーバーエイジの選手も同じ方向を向いてハードワークができたというのはよい経験。U20の選手はこれから6月の大会があるし、オーバーエイジの選手も自分たちの目標に向かって進んでいきたいと思っている。この経験を日本に持ち帰り、いい練習をして、それぞれの道で頑張っていきたい」と語った。
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