(フィジー・ウォリアーズに挑んだジュニア・ジャパン)
フィジーのスバで開催されている「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ 2016」は12日、第2節の2試合がおこなわれ、ジュニア・ジャパンはフィジー・ウォリアーズに14-44で敗れた。大会に参加して4年目となるジュニア・ジャパンは8日のトンガA戦で初勝利を挙げていたが、これで1勝1敗となった。
フィジーA代表に相当するフィジー・ウォリアーズが前半に4トライを挙げ、0-28で折り返した。後半もホームチームの立ち上がりがよく、点差は拡大。
ジュニア・ジャパンは後半14分にHO橋本大吾(筑波大→東芝)がスコアラーとなり、相手にイエロー、レッドカードが連発した直後の同30分にペナルティトライを得たが、フィジカルで勝るフィジー・ウォリアーズが終盤にもトライを挙げて突き放した。
なお、17日の第3節でジュニア・ジャパンと対戦するサモアAは、12日のトンガA戦を50-0と圧勝している。
■中竹竜二ヘッドコーチ コメント
最初に低いタックルが決まって、相手にプレッシャーをかけることができた。前半は少ないチャンスを得点につなげられなかったが、後半は早い展開の自分たちのラグビーができて敵陣にいる時間が長くなり、結果的に2つのトライをとることができた。
課題ははっきり見えていて、特に体が大きく、フィジーのようなオフロードパスをしてくるような相手に対しては、しっかりと低く2人がかりで当たらなければ止められないということ。きちんとプレッシャーをかけることができているときは、それが成功しターンオーバーもたくさん生まれていた。逆にファーストタックラーが外された場合はそのまま失点につながるような場面が多く、一つひとつのタックルの精度の重要性を改めて感じた。FWに関しては、よく体の大きな相手にチャレンジしたと思う。
あと2戦、今日出た課題を克服し、次戦のサモアAには勝ちたい。
■FL金正奎キャプテン コメント
今回の試合は一人ひとり、戦う意志はとても感じられたが、相手のフィジカルの強さが上回ったということが敗因。しかし次につながる良いゲームができたと思っているので、次戦のサモアA戦は必ず勝利して、(最終戦で)フィジー・ウォリアーズにリベンジするというのがチームの今の大きな目標。またしっかりと準備をして、(最後は)この遠征を成功で終わらせられるようにしたい。
※ 今大会は、2017年に世界的導入が検討されている試験的ルールで実施(トライ=6点、ペナルティトライ=8点、コンバージョンゴール=2点、ペナルティーゴール=2点)。