シックスネーションズの栄冠を掲げるアイルランド代表のポール・オコンネル主将
アイルランド代表主将で、マンスターの看板選手でもあったベテランLOのポール・オコンネル(35歳)が、フランスのトゥーロンに移籍することが明らかになった。15日、英国の『BBC』など海外メディアが相次いで報じており、2年契約(1年はオプション)を結んだという。
約15年間、マンスター一筋だったオコンネル。同チームでは欧州タイトルを2回手にし、ケルティックリーグ(現プロ12)では3回優勝を遂げた。アイルランド代表としては100キャップに到達し、欧州6か国対抗戦では2009年のグランドスラム(全勝優勝)と、2014、2015年の連覇を達成している。今年のワールドカップを最後にナショナルチームから退くことを表明しており、競技者人生の最終章は新天地フランスで情熱を燃やす。
最も資金力豊富なラグビークラブのひとつといわれているトゥーロンは、世界中からスター選手を集め、2014-2015シーズンのヨーロピアン・チャンピオンズカップを制して史上初の欧州3連覇を達成した。
来季に向けてオコンネルのほかに、オールブラックス(ハリケーンズ)のCTBマア・ノヌーも獲得しており、今年のスーパーラグビーで南アフリカ・カンファレンスを制したストーマーズの主将(南ア代表)、NO8/FLデュアン・フェルミューレンとの3年契約も発表した。さらに、今年シャークスの一員としてスーパーラグビーに挑戦した元イングランド代表のPRマット・スティーヴンスも欧州王者の新戦力となる。
一方、4月にトゥーロン移籍が報じられたオーストラリア代表のSOクウエィド・クーパーは、まだ去就を悩んでいるようで、国内のレッズに残留するのではないかという声が高まってきている。
(Photo: Getty Images)