(撮影:Yasu Takahashi)
今週金曜日から開幕するフランス最高峰リーグのトップ14だが、昨季準優勝チームのカストル・オランピックは、新加入した元ニュージーランド代表WTBのシティヴェニ・シヴィヴァトゥ抜きで年内の試合を戦わなければならない。
オールブラックスで48キャップを獲得し、2007年のラグビーワールドカップにも出場したシヴィヴァトゥは、2011年から3年間、フランスのクレルモン・オーヴェルニュに在籍し、今季からカストルに加入していた。しかし、『Planet Rugby』など海外メディアによれば、彼はプレシーズン最後の練習試合で肩を負傷。専門家に診てもらった結果、手術が必要で、完治まで3〜4か月かかる見込みだという。
一方、昨シーズンに欧州タイトル(ハイネケンカップ)とトップ14の2冠を獲得したトゥーロンは、「ゴルゴジラ」「ガリバー」の愛称を持つ新戦力のグルジア代表NO8マムカ・ゴルゴゼが開幕前に左膝を故障し、大会序盤は欠場を余儀なくされそうだ。昨季欧州最優秀選手に選ばれたFL/NO8ステフォン・アーミテージは練習試合ですねを痛め、南アフリカ代表に追加招集されたFLジュアン・スミスとアルゼンチン代表のFL/NO8フアン・マルティン・フェルナンデス・ロべは南半球4か国対抗戦(ラグビーチャンピオンシップ/8月16日〜10月4日)に参戦するため、トゥーロンはしばらく、世界クラスのバックローワー抜きで戦うこととなる。
また、国内優勝最多19回の戦績を誇るトゥールーズもベストメンバーで開幕を迎えることはできそうにない。フランス代表NO8であるルイ・ピカモールは病気を患っているとのことで、チームから1か月の休養を与えられた。南アフリカ出身のPRスカルク・フェレイラは先週土曜日の試合で上腕二頭筋を断裂し、プレー再開まで5か月かかるかもしれない。さらに、トゥールーズとフランス代表で主将を務めるFLティエリ・デュソトワールは太ももを痛め、開幕からの3試合は欠場が濃厚だ。
トップ14のレギュラーシーズンは来年5月23日まで続く長期戦。14チームが総当たりのリーグ戦をおこない、上位6チームがプレーオフに進む。