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欧州最高峰FBのウエールズ代表ハーフペニー  仏トゥーロンへ移籍決定!

2014.01.24

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スター軍団のライオンズでもひときわ輝いたリー・ハーフペニー
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)

 昨年はシックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)で大会最優秀選手に選ばれ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの2013オーストラリア遠征でもシリーズMVPに選出、さらにBBCウエールズ年間スポーツ大賞に輝くなど、いまやヨーロッパを代表するトップスターとなったウエールズ代表のFBリー・ハーフペニーが、来季からフランスのトゥーロンに加入することが明らかになった。23日、現在所属するカーディフ・ブルーズが今シーズン限りでの退団を公式発表し、同日にトゥーロンも移籍を認めた。

 近年、資金力豊富なフランスのクラブが世界中から多くのトップスターを獲得しているため、フランス出身選手のプレーチャンスが減り、それがフランス代表の弱体化につながっているとの声も出てきているが、もっともリッチなラグビークラブといわれるトゥーロンは、世界最高峰FBの獲得に躊躇せず大枚を投じた。
 2年契約で3年目はオプション。イギリスの『デイリー・テレグラフ』紙は、年俸39万5000ポンド(約6800万円)と報じている。

 昨季、悲願のハイネケンカップ優勝を遂げて欧州チャンピオンになったトゥーロン。現在は、元イングランド代表のSOジョニー・ウィルキンソンのほか、WTBブライアン・ハバナ、LOバッキース・ボタ、FLダニー・ロッソウ、FLジュアン・スミス、NO8ジョー・ファンニーカークといった南アフリカのビッグスターが多数在籍。2011年ワールドカップ優勝メンバーのLOアリ・ウィリアムズもおり、フロントローには元オールブラックスのPRカール・ハイマンとイタリア代表100キャップ保持者のPRマルティン・カストロジョヴァンニ、第三列にはアルゼンチン代表主将のFLフアン・マルティン・フェルナンデス・ロッベ、スリークォーター・バックには元オーストラリア代表のCTBマット・ギタウやWTBドリュー・ミッチェルもいる。

 ハーフペニーは19歳のときにウエールズ代表デビューを果たし、昨年12月に25歳になったばかり。英国とアイルランドの一流選手を集めて4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでもテストマッチ3試合に出場し、51テストキャップ(ウエールズ代表として48キャップ)を持っている。欧州屈指のプレースキッカーとしても知られ、2013年は彼の右足がウエールズ代表とライオンズに栄冠をもたらしたといっても過言ではない。

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