南アフリカ代表8キャップを持つLOジュアンドレ・クリヤー(27歳)が、来年のスーパーラグビー後に、パリを本拠地とするラシン・メトロへ移籍することが明らかになった。12月18日、現在の所属チームであるブルズが発表した。常勝軍団として復活したいブルズにとっては重要な戦力だが、財政豊かな欧州クラブとのマネーゲームには勝てなかった。ブルズとの契約は来年6月に期限を迎えるものの、スーパーラグビー2013年大会(8月3日決勝)では最後までプレーする予定。
身長198センチ、体重110キロの大男は、ヴィクター・マットフィールド、バッキース・ボタという世界的ツインタワーの陰に隠れチャンスに恵まれず、2008年にノーサンプトン・セインツ(イングランド)へ移籍。欧州ラグビーを2シーズン経験したあと、2010年に帰国した。そして今年、2大巨頭が引退と海外移籍でブルズを去ったため、先発ポジション獲得で飛躍、6月9日のイングランド代表戦でスプリングボックスデビューを果たした。
クリヤーはフランスへ旅立つ前に、ブルズにとって3年ぶり4度目のスーパーラグビー優勝を目指す。なお、南アフリカはニュージーランドとは異なり、海外を拠点とする選手でも代表入りすることは可能となっている。
【表記変更】
幣サイトではこれまで、Juandre Kruger 選手を「ジュアンドレ・クルーヘル」と表記してきましたが、アフリカーンス語の発音に近づけるため、「ジュアンドレ・クリヤー」と変更します。