フランス最高峰リーグ「トップ14」のプレーオフ決勝戦が現地時間9日、パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランセに79,612人の観衆を集めて行われ、昨季王者のトゥールーズが18−12でトゥーロンを破り、歴代最多優勝回数を伸ばして19度目の栄冠に輝いた。
準決勝2試合に続き、ファイナルステージでもトライは生まれず、キックのみで得点は動いた。試合開始早々、元イングランド代表のSOジョニー・ウィルキンソンがペナルティゴール(PG)を決め、20年ぶり4度目の王座を目指したトゥーロンが先制した。しかし、トゥールーズのキッカーを務めた元ニュージーランド代表のSOルーク・マカリスターも負けじとPGを重ね、前半は9−9で折り返す。
元南アフリカ代表PRガースロ・スティアンカンプらの奮闘によりスクラムで優位に立ち、何度もゴールラインに迫ったトゥールーズだが、自分たちのエラーでトライを決められず、後半も接戦は続いた。よって、両チームともキッカーのブーツに命運を託すこととなり、互いにドロップゴールは外したものの、PG6本中2本を失敗したウィルキンソンに対し、マカリスターは6本のPGをすべて成功させ、その差が明暗を分けた。