ラグビーリパブリック

パリの名門が元NZ代表ケラハーに救いの手 でも経営難で高額ハスキル放出

2011.06.09


 


 トゥールーズ(フランス)を解雇された後、トップ14のライバルであるアヴィロン・バイヨネと契約合意間近といわれながらメディカルチェックで難色を示され、無所属状態となっていた元オールブラックスのSHバイロン・ケラハーだが、8日、パリの名門スタッド・フランセが獲得の契約書にサインをしたと発表した。ケラハーはふくらはぎを痛めて昨年12月から試合に出ていないものの、2010−2011シーズン11位からの巻き返しを図るスタッド・フランセは、ワールドカップ3大会を含むテストマッチ57試合に出場した34歳ニュージーランド人の経験を必要とした。
 スタッド・フランセはほかにも、アルゼンチン代表CTBフェリペ・コンテポーミや、サモア代表FBポール・ウィリアムズ、元フランス代表PRオリヴィエ・ミルー、元オーストラリア代表CTBモーガン・トゥリヌイ、元イングランド代表WTBポール・サッキーといった世界的プレーヤーを新戦力として獲得する一方、経営難のため高額選手であるイングランド代表FLジェームズ・ハスキルを放出することが明らかになった。また、チームのスター選手であるCTBマチュー・バスタローも去就問題に揺れており、スタッド・フランセとトゥーロンが元フランス代表の22歳をめぐって綱引きを繰り広げている。