フランス国内最高峰選手権トップ14のプレーオフ準決勝第1試合、トゥールーズ対クレルモン・オーヴェルニュの試合が現地時間27日に行われ、リーグ戦を1位で通過したトゥールーズが、29−6で昨シーズン王者のクレルモンを破った。
前半5分、SOダヴィド・スクレラのペナルティゴールで先制したトゥールーズは、その2分後には右WTBで先発した元フィジー代表ルペニ・ザウザウにトライが生まれ、主導権を握った。トゥールーズは80分間、チームディフェンスが見事に機能し、クレルモンにトライを許さず。後半に入ってからは大半を相手陣内で戦い、試合終了間際にクレルモンが最後の意地で自陣22メートル付近まで攻め込んできたが、堅守からターンオーバーに成功すると、ザウザウがキックと快足を使ってダメ押しトライを挙げ、トゥールーズが決勝進出を決めた。
かつてスーパーラグビーのブルーズ(ニュージーランド)で高速のトライマシーンとして世界に衝撃を与え、2003年ワールドカップでも主役的存在だったザウザウは近年、病気や怪我などで体重が増加し、規律違反、大麻使用発覚などもあってプレー機会が激減。世界最高のスピードスターといわれた頃の輝きは失ってしまったが、この日は故障したヴァンサン・クレールの代役として先発起用に発奮し、久々に大舞台で大仕事をやってのけた。
トゥールーズは6月4日にパリで行われる決勝で、準決勝第2試合「ラシン・メトロ92対モンペリエ」の勝者と戦う。