
■花園京都府予選
11月8日@宝が池球技場(京都)
【京都成章 24-17 京都工学院】
花園予選屈指の激闘が毎年繰り広げられている京都府。京都成章と京都工学院によるファイナルは今季も僅差試合となった。
最終スコアは24-17。冬の新人戦、春の総体と連敗していた成章が工学院を破り、2年連続18回目の花園出場を決めた。
先制パンチを決めたのは工学院だった。モールでのグラウンディングに一度は失敗するも、直後の開始3分にSO小西稜晴がステップを刻んで抜け出した。
その5分後には、伊原颯太、田中琉翔の両FLによるタックル&ジャッカルでエリアを獲得。モールを押し込んで14-0とした。
11分にはモールで14-7と迫られたが、その後もキックゲームで蹴り勝つ。裏のスペースへのグラバーキックでも前進し、FB森田亘瑛の突破を引き出した。22分、これを起点にSO小西がドロップゴールを沈めた。
しかし、成章もまた足技を見せた。26分に相手の反則で敵陣深くまで入り、SO春藤大翔主将が左から右にクロスキックを放つ。WTB齊藤稀茶がトライラインでキャッチした。
12-17と5点を追いかけた後半には、長距離砲のWTB齊藤を中心にキック戦で優位に立つ。それでも、立ち上がりには最大のピンチを迎えていた。
イージーなペナルティから自陣ゴール前でのラインアウトを許すも、LO疋津鼓虎が連続でスティールを決める。NO8河野幹のジャッカルで一連の攻撃を終わらせた。
攻勢に転じた8分には、大外に展開してWTB齊藤が2トライ目を奪取。17-17と同点に追いついた。
13分には相手のキックミスをスコアに変える。CTB行瑠聖が味方の懐からボールを引き抜いてポール下に飛び込んだ。
24-17とこの日初のリードを奪って以降は、伝統の堅守が炸裂した。外に広大なスペースを空けるリスクを背負いながらも、常にダブルタックルを見舞う。ブレイクダウンにも複数人プレッシャーをかけ、幾度もターンオーバーを決めた。
SH市田愛和やFB森田らに突破こそ許すシーンもあったが、最後まで7点のリードを守り切った。
工学院の田中主将は「自分たちの戦い方はできていたけど成章さんのタックルに返されてしまった」と振り返り、成章の関崎大輔監督は「彼らをずっと弱い、弱いと言われ続ける3年間でしたが、それが力になりました。1点差でもいいから勝とうと。最高です」と喜びを語った。
