■花園東京都予選
11月8日@秩父宮ラグビー場(東京)
【國學院久我山21-19 早稲田実】
2年ぶりの顔合わせとなった花園予選の東京都第2地区決勝は、第1試合同様に最終盤までどちらに転ぶかわからない熱戦となった。
1月の都新人戦は準々決勝で47-19、5月の都大会は準決勝で38-24と、いずれも早稲田実が勝利しているこのカードだが、この日は序盤から久我山ペースで試合が進んだ。風下をものともせずテリトリーで上回ってチャンスを作り出すと、11分に相手陣22メートル線内のスクラムからBKに展開。CTB熊野佑竜が鋭く縦にラインブレイクし、中央に先制トライを刻む。
その後もコンタクトエリアで厳しく体を当てて相手に圧力をかけ、主導権を掌握、29分には中盤で早稲田実が強引なクイックスローからキックを蹴り込むところでNO8高橋渓汰がチャージを決め、弾むボールをみずから拾って左中間に飛び込む。14-0と先行して最初の30分を終えた。
しかし後半は一転して早稲田実が流れを引き寄せる。4分、自陣22メートル線付近の右ラックから大きく逆サイドに振ってFB飯泉敢太がブレイクするすると、速い球出しからSO野口太朗が切り裂き中央にフィニッシュ。3分後にも自陣での外展開でNO8金子昂生が見事なランで約50メートルを走り切り、左中間に押さえる。
14分にはトライラインドロップアウトからのリターンで狙い通りに相手を揺さぶり、内返しのパスを受けたFB飯泉が鋭く突破。そのまま中央へ走り抜けて19-14とこの日初めて早稲田実が前に出た。
だが勝負はこれで決まらなかった。続く劣勢を懸命のディフェンスでしのいだ久我山は、相手の反則に乗じて陣地を盛り返し敵陣深くに入る。そして24分、右コーナーのラインアウトからモールを力強く押し切り、右中間にトライ。SO中田悠仁がコンバージョンをきれいに通し、21-19と土壇場でゲームをひっくり返した。
騒然とした空気が漂う中、早稲田実も逆転を信じ残り時間で懸命に戦い続けたが、久我山の堅固な組織ディフェンスは乱れない。最後は17フェーズに及んだ猛攻を反則せず守り抜き、2点のリードを保ったままフルタイム。2年前と同じく早稲田実に勝利して、2年ぶりの花園出場を決めた。
