聴覚障がい者のラグビー、「デフラグビー」。7人制の「第3回7人制デフラグビー世界大会」が、10月31日から11月3日まで東京都内を会場に開催されている。
参加チームは男子11、女子6チームだ。男子は2つのプールに分けて予選をおこない、上位8チームで決勝トーナメントを実施する(最終日、11月3日は秩父宮ラグビー場)。出場する男子の南アフリカ代表チームは、大会に向けた事前練習として、東京都市大学で10月29日から2日間のトレーニングを実施し、東京都市大学ラグビー部との合同練習などを通じて、国境や言語の壁を越えた交流が実現した。
南アフリカは今大会の目標について、「金メダル獲得」を掲げている。2023年の世界デフラグビーセブンズ選手権では4位という成績を収めたが、今回はそれを上回る結果を目指している。さらに、デフアスリートの可能性や競技レベルの高さを世界に示し、次世代の選手たちに夢や希望を与える大会にしたい。都市大ラグビー部からリポートが寄せられた。
受け入れた東京都市大学ラグビー部の椿原徹也監督は、「今回の交流が競技力向上だけでなく、多様なコミュニケーションや異文化理解の重要性を学ぶ貴重な機会になりました」とコメント。ランチ交流会では、選手たちが手話や身振りを活用しながら親睦を深め、言葉を超えた絆を築いた。
東京都市大学ラグビー部の水野晴斗主将(NO8)は、「南アフリカ代表の高い意識と徹底したチームワークに強い刺激を受けた」と語った。練習前の準備や練習中の意思統一、全員が役割を果たす姿勢に学ぶ点が多く、アイコンタクトや共通認識を重視したコミュニケーションの重要性を実感したという。今回の合同練習は、技術面だけでなくチームづくりの面でも大きな学びを得る機会となり、両チームにとってかけがえのない経験となった。
南アフリカ代表のルーロフ・コッツェヘッドコーチは、東京都市大学ラグビー部との交流について「選手・スタッフの温かい歓迎のもと、日本の大学ラグビー選手たちと練習できたことは非常に貴重な経験だった」と振り返った。また、大会を前に技術や連携を高める有意義な機会になったとし、「ラグビーは世界共通の言語」であり、異なる背景やコミュニケーション方法を持つ選手同士が強い絆を築けたことへの喜びと感謝を述べた。
チームキャプテンのマーナス・デルクセン(BK)も、「私たちは、この大会に出場するために多くのものを犠牲にし、努力を重ねてきました。この代表ジャージを身にまとっている選手全員が、国を代表することの意味を理解しています。ラグビーが私たちをひとつにしてくれる」と語り、日本のラグビー文化に触れ、新たな友情を育みながら実戦的な練習ができたことを高く評価した。また、日本で受けた温かい歓迎とサポートへの感謝を示した。
南アフリカ、予選はプールA(6チーム)に入った。10月31日(夢の島競技場)にフィジー、ニュージーランド、11月2日はサモア、ウエールズ、バーバリアンズとスピアーズえどりくフィールドで対戦する。プールAは上位4チームが3日の決勝トーナメントに進む。日本男子代表はプールB(5チーム)。こちらは上位3チームがトーナメント進出となる。女子は6チームが参加、プール戦順位でトーナメントを争う。
東京都市大学ラグビー部は、デフラグビー南アフリカ代表の活躍と優勝を心より応援しています!
(文・写真:東京都市大ラグビー部)
