■アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026・決勝
9月19日@秩父宮ラグビー場(東京)
【日本 20-15 フィジー】
今年は環太平洋の4か国が参戦したパシフィックネーションズカップ(PNC)。3年連続で同じ顔合わせとなったファイナルには世界ランキング12位・日本と同9位・フィジーが進出した。2年連続準優勝のジャパンは2019年以来の大会優勝を目指す雪辱の舞台に立った。
先に仕掛けた日本はボールを素早く動かして前進。スクラムから圧力をかけてリズムを生み出し、前半7分にFBサム・グリーンがPGを通して3点を先制した。
フィジカルと突破力に長けるフィジーはキャリーバックを誘発してチャンスを生み出した11分、CTBヴィリミ・ヴァカタワがスクラムからボールを受けると相手を押し込みながらトライ(G)、7点を加えて逆転した。
再び勢いを取り戻した日本はプレッシャーをかけて相手のイエローカードを誘発すると、数的有利の22分にはラインアウトモールからトライラインを越え、再びリードを奪う。
対するフィジーは27分、左サイドのラインアウトからショートサイドを突き、エッジを走り切ったHOテヴィタ・イカニヴェレが逆転トライをマーク。前半はフィジーが12-10でリードする展開で折り返した。
後半、粘り強くアタックを続けた日本は18分にスコアを動かす。敵陣ゴール前右サイドでNO8マキシ ファウルアがノットリリースザボールを誘発し、スティールに成功。奪ったペナルティからスクラムを選択すると、フェーズを重ねた末にFLベン・ガンターが右中間の壁を突き破り、日本が再びリードを奪った。(15-12)
25分のPGでフィジーに追いつかれた後、FBサム・グリーンの負傷交替により布陣の変更を強いられた日本だが、攻めの姿勢を貫き続ける。32分にはラインアウト起点の攻撃でCTBサミソニ・トゥアが左中間を切り裂いて貴重な勝ち越し点を奪った。
終盤にスパートをかけたフィジーに対し、懸命の守備でリードを守り切った日本が20-15でフルタイムを迎え、7年ぶり4度目のPNC制覇を成し遂げた。
PNCを含む9月の3試合でゲームキャプテンとしてチームを牽引し、大会MVPに輝いたSH齋藤直人は「フィジーに勝って トーナメントを優勝できたことはうれしい」と素直な感情を表現。「自分たちが同じ絵を見て、リードが少ないラストの時間をどうやって過ごすかを(意識)統一して試合を締められた点で、チームの成長を感じた」と、接戦を制した組織の収穫を言葉にした。
2期目の就任後、初の「タイトル」をつかんだエディー・ジョーンズHCはこの日のパフォーマンスについて、アタックは「あまり機能しなかった」としながら、ラインブレイクで力を発揮するフィジーにアタックに対する「ディフェンスの高い強度」に評価を与えた。
