ラグビーリパブリック

フィジー代表戦で約10か月ぶり先発。日本代表・長田智希、タスクを「やり切る」。

2026.09.19

WTB長田智希(筆者撮影)

 ラグビー日本代表に長田智希が帰ってきた。

 9月19日のパシフィック・ネーションズカップ決勝で、今季初出場に近づく。11番をつける。プレーできる複数のポジションのうち、左端のWTBで先発する。

 前日、会場の東京・秩父宮ラグビー場で会見した。

「久しぶりの代表戦。なくてはならない存在になれるように、パフォーマンスでアピールできたら」

 身長179センチ、体重90キロの26歳。国内では埼玉パナソニックワイルドナイツに在籍し、2022年度のリーグワンで新人賞に輝いた。まもなく日本代表となり、23年のワールドカップフランス大会などで計26キャップを獲得している。

 今回は、自身にとって昨年11月22日のジョージア代表戦(ミヘイルメスキスタジアム/〇25-23)以来の代表戦に臨む。

 今年6月に代表活動が再開してからは、直近の国内シーズンで負った怪我を癒してきた。8月下旬からのキャンプに帯同し、直近の2戦を見守りながら復活を目指した。

 かくして、今度のメンバー入りである。

 約9年ぶりに復帰して3季目のエディー・ジョーンズヘッドコーチは「フィジカル的にベストな状態に戻ってきている。この2週間のトレーニングで感心するところがありました。メンバーにタフネスをもたらしてくれる。ボールから離れている時の動きが素晴らしい。しっかりボールを探しに行ける選手はチームに必要です」と太鼓判を押す。

 帯同からメンバー登録までの日々について、本人も聞かれる。FW第3列とWTBをこなすティエナン・コストリーの存在を踏まえ、こう応じる。

「エディーさんとはミーティングを重ねてきました。いま、リザーブにFWが多い状況です。ティエナンがWTBもカバーできるからです。僕のポジションは、スタートに入るかどうか(が求められる)。80分間、戦えるフィットネスが重要になると(伝えられた)」

 フットワーク、球のもらい方、鋭いキックチェイス、さらには堅実なタックルで光る。現体制では、向こうの蹴ってきた高いキックを前衛に入るWTBが戻りながら捕ることとなっている。その役目にも、長田は淡々と向き合う。

「後ろにジャンプするので、最悪、落としてもノックフォワード(前方への落球による攻守逆転)にはならない。自分から(球に)触るのが大事。ここからの切り替えのアタックは、ジャパンの強みです」

 いまは世界ランクで3つ上回る9位のフィジー代表の3連覇を阻止し、頂点に立つのを目指す。

「ジャパンのWTBとして大事なのはハイボールの競り合いとディフェンス。フィジー代表に対して…というところで言うと、(相手は)1対1やオフロードに強さを持っているので、ひとりにならずに横と繋がって守ることが必要です」

 もっともその向こう側には、翌年のワールドカップオーストラリア大会を見据えていよう。激しい定位置争いのさなか、「まず、WTB全員に求められる部分を確実にやり切る。また(ライバルの)それぞれに強みあるなか、(自分は)アタックのリンク(周りとの連係)、ディフェンスの堅さで貢献できれば」と口にする。

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