■関東大学リーグ戦2部
9月13日@朝鮮大グラウンド(東京)
【中央大45-0朝鮮大】
関東大学リーグ戦2部の2026年シーズンが9月13日に開幕した。
2024、’25年の2シーズンで連覇を遂げるも、1部との入替戦で敗退し、’21年以来の1部復帰を果たすことができない名門・中央大。創部102年目となる今季の初戦は朝鮮大と戦い、前後半で計7トライを奪って45-0と、数字の上では完勝だった。
しかし試合後の円陣でコーチ陣から「アタックでのコミュニケーションがとれていない」と指摘があるなど前半はモヤモヤした展開を見せた。
最初の得点機は6分。スクラムを押し込んでコラプシングを誘い、朝大陣の左ラインアウトへ。モールを押すもノックフォワードでチャンスを潰した。その後の朝大ボールのスクラムも押し勝ってマイボールスクラムにするも、ディフェンスに阻まれた。
さらに20分には朝大のノックフォワードからゴール前22メートル線内のスクラムを得たが、ここでも中大がボールを落としてしまう。焦りからか26分、ゴール前でのPKはスクラム、ラインアウトを選択せずにFWがタップから強引に攻めたが、朝大が止め切った。
ようやく得点が入ったのは28分。中大が左ラインアウトからボールをつなぐと、FL内藤光耀(2年、國學院久我山)が左中間へ運んだ。Gも主将SO須田龍之介(4年、大阪桐蔭)が成功し7-0とした。
36分には朝大が自陣のマイボールスクラムでアーリープッシュ。中大が続くスクラムを押しコラプシングを奪い右ラインアウトへ。モールで進みHO山下秦(4年、報徳)が5点をマークした。終了前の41分のラインアウトはモールを組まず、すぐに出してゴールラインへ迫ると、26分にピッチへ入ったPR東尾颯太(2年、天理)がファイブポインターになる(19-0)。朝大は前半、ほぼスクラムだけで8度のPKを与えた。
後半は中大がキックオフ。朝大から接点でボールを奪うと、CTB松井達希(4年、國學院久我山)のノーホイッスルトライにつなげた。1分間の出来事。G成功し26-0とした。
5分後には自陣から継続しSH徳山昇真(4年、桐蔭)がポスト左へ入る。さらに15分にはSO須田が中央トライゾーンへ。自らGも蹴り込んで40-0と試合を決めた。
朝大はこのリスタートで中大が蹴り込んだボールを受けると、中大エリア22メートル内までキックで返す。チェイスした朝大主将CTB李智寿(り・ちす。4年、大阪朝高)が確保。今春、U23代表としてサクラのジャージーをまとった大黒柱がようやく魅せた。しかし朝大がこの大切なボールをつなぐも、中大がしのぐ。結局、中大トライゾーンへキックしチャンスを逸した。試合は中大が1トライ加え45-0で初戦を飾った。
「『ホンモノ』には、まだまだです」
中大主将のSO須田は話した。今季のスローガンは「ホンモノ」だ。その内容は以下の通り。
・本質・中身が確かで、真の価値がある者。・周りや環境に左右されない実力。
・姿勢や行動から伝わる。本気の状態。
日々の練習や試合、グラウンド内外の振る舞いを通して、一人ひとりが”ホンモノ”を追求し続けることが勝利につながるとする。
開幕戦の難しさもあった。前半はゴール前のスクラムの優位性を活かしきれずに自ら潰していた。須田は「勝利はうれしかった。これがリーグ戦の公式戦です。自分たちの想定通りのプレーができていない。(前半などスクラムの優位性から)取り切れなかったのは遂行力が足りなかったから」と自戒を込めた。
敗れた朝大。前半スタートで中大ゴール前に迫りラインアウトでチャンスを作るも得点を奪えず。以後は自陣での戦いを強いられた。「最初に点を奪えていたら朝大のペースで展開できていた。(12度のPKを与えてしまい)規律が守れなかった」と朝大主将CTB李。李にボールを持たせランかキック、U23代表活動で得た経験を活かすアタックも不発に終わった。
9月20日の第2節、中大は国士館大戦、朝大は1部から降格した大東文化大戦だ。リーグ戦2部開幕戦、他の3試合結果は以下となった。
大東文化大67-0国士館大
山梨学院大35-28拓殖大
國學院大31-25白鷗大
リーグ戦3部以下開幕戦。2部再昇格を目指す新潟食農大が圧勝スタート
リーグ戦3部の開幕戦。2年前に入替戦で国士館大に勝ち2部昇格を果たした新潟食料農業大は、昨年度のシーズンは2部校とのフィジカルバトルに圧倒されて全敗だった。入替戦も国士館にリベンジされ3部へ降格した。
食農大の初戦は、東京都立大が相手。都立大は2年前に4部との入替戦で敗北し降格。昨年は4部を全勝で勝ち入替戦で駒澤大を下し復帰してきた。
試合は食農大の素早いスピードのアタックが都立大ディフェンス網を破り続け、前半で7トライの猛攻で47-0とする。後半も3トライで19点を加点し66-0、ゼロ封でスタートを切った。
他の3試合は・東京農業大(不戦勝)-千葉商科大、・防衛大56-14東京科学大、・駿河台大54-26東京理科大。
4部。5部で優勝し入替戦にも勝ちリーグ戦参加1年目で4部昇格の東京学芸大が駒澤大に挑んだ。前半、駒大が先制するも学芸大がすぐさまトライゾーンへ入る。その後も得点を奪い逆転。38-5で折り返すと後半もトライを重ね64-24で初戦を飾った。
4部の他の結果は以下の通り。玉川大45-14東京経済大、千葉大32-19獨協大、横浜国立大48-7埼玉工業大。
5部は参加が単独13校と合同2チームの15。3ブロックに分けて予選をおこない、同じ順位同士で決定戦を実施する。4部との入替戦は上位2チームが進出する。
Aブロックには昨年創部したばかりの上武大(群馬県)が加入した。地元、群馬で明和県央高を11度、「冬の花園(全国大会)」へ導いた成田仁氏を監督に迎え、大学指定の強化部としてスタート。今季は明和県央高出身者やフィジー人留学生など22名の1年生が入部。リーグ戦では先に加入し順調に2部まで進んだ新潟食農大を追いかける。
初戦は順天堂大と接戦を演じるも24-29で敗戦。次戦(9月20日)は東京海洋大と当たる。Aは東京外国語大が38-5で北里大を退けた。10月4日に上武大戦だ。北里戦ではゴール前で取りこぼしたことも多かった。16日、朝練習ではゴール前ラックでマイボールを確保する基本の身体の運びに取り組んでいた。
Bブロックは東京都市大が45-5で合同A(埼玉大、東京国際大、創価大)、芝浦工業大が63-8で桜美林大を一蹴。残りは千葉工業大。Cブロックも国際武道大が71-14で、昨年まで部員不足で7人制大会を実施していた合同B(横浜商科大、横浜市立大、麻布大、神奈川工科大)に圧勝した。神奈川大は52-14文教大。残りは国際基督教大(ICU)。
