ラグビー日本代表としての活動期間中に、28歳の誕生日を迎えた。網走合宿中の7月28日、チームメイトにケーキをプレゼントされた。ハリー・ホッキングスは微笑む。
「きつい練習の後に祝ってもらえて、すごく嬉しかったです」
これからの1年をどんな年にしたいかと聞かれ、いまを生ききると宣言した。
「とにかくベストを尽くす。このキャンプでできる限りの成長をする」
身長204センチ、体重124キロで靴のサイズは36センチ。世界的にもビッグなサイズにして、2列目のLOとして献身的に動き回る。身体を張る。空中戦のラインアウトでは、高さに加えて読みの鋭さも示す。
オーストラリアの地元クイーンズランドでは、スーパーラグビー加盟のレッズに20歳になる前に入った。年代別の代表にもなった。しかし、22歳になる2020年に来日。東京サントリーサンゴリアスで力を発揮し、昨秋、日本代表デビューを果たした。
網走でもまれた先の8月8、15日には、なんと母国代表と両国で2連戦をおこなう。場合によっては向こう側のラインナップにいてもおかしくなかった通称「ホッコ」は微笑みながら言う。
「今回のスコッドを見ても強いチームだと感じる。リスペクトの心を持って準備して、勝ちにいく。間違いなく、日本代表のジャージーを着られることは光栄。日本へフルコミットしています」
来日勢のうち、FW第3列のハリー・ウィルソン、SHのテイト・マクダーモットら古巣レッズの所属選手と対峙するのも心待ちにする。
「もちろん向こうには仲のよかった選手もいる。その対戦も楽しみたいです」
焦点はモールの防御だ。7月18日、東京・国立競技場で新設ネーションズチャンピオンシップ3戦目のフランス代表戦で何度も押し込まれた。15-42で屈した。改善へ、低さ、鋭さ、様々な形への反応をテーマに反復練習を重ねている。
「モールには様々なテクニックがありますが、何より大事なのはマインドセットです。先に速く当たる。強く当たる。そう意識して臨んでいます」
いま滞在する網走は日中の気温が20度台と涼しいものの、初戦のある大阪は蒸し暑くなりそう。
来日6年目で列島の熱波に慣れてきたホッキングスは「暑い大阪をアドバンテージにして、しっかり運動量で勝る。向こうの強いフィジカルにも真っ向勝負し、上回りたいです」。世界ランクで2つ上回る8位という難敵を崩すつもりだ。
