必然的に飛び級を叶えた。
今年3月に高校日本代表としてイングランド代表を破った國學院栃木出身の福田恒秀道は、6月27日以降、20歳以下(U20)日本代表として「ワールドラグビージュニアワールドチャンピオンシップ2026」に参戦する。
帝京大に合流して間もない4月に同代表へ昇格すると、5月のニュージーランド遠征で存在感をアピール。大久保直弥ヘッドコーチに太鼓判を押される。
「取り組む姿勢がいいですよね。もちろんスキルレベルが高く、引き出しが多い選手だとは思いますが、(何より)コミュニケーション能力、対応力、適応力が、インターナショナル(国際舞台)でやれる高さにあります」
公称で身長171センチ、体重76キロと小柄も、ゲインライン上での鋭い仕掛けとスペースへのパス、防御をかいくぐるフットワークを持ち味とする。将来的には現在している15人制と7人制を両立する道を探るつもりだが、いまのフォーカスは目下の世界大会だ。
高校日本代表と連携するU20日本代表の一員として、従前より高いステージに立つ。
「戦術は高校代表と(U20は)ほとんど一緒。新しいことをやっている感じではないですが、敵のレベルがどんどん上がってきています」
ワールドチャンピオンシップの初戦ではニュージーランドとぶつかる。ラグビー王国の有望株を向こうに、勝機を探りにゆく。
「やるべきことを理解し、9、10番(SH、SO)をサポートし、FWを前に出せれば、チャンスはある」
福田は12番のインサイドCTBを務める。U20日本代表での12番は、9、10番の司令塔団とともにゲームを動かすのがおもな役目だ。
時間帯、点差、味方の体力などを鑑み、その都度、走るか、蹴るかの判断を下す。最後の最後までエナジーを残し、1点差でも価値を納められるよう頭を使う。
勝負どころでのランプレーも待たれる。16日に千葉県内で実施の実戦形式トレーニングでは、ある時はBKライン上で、またある時は接点周りのユニット内でパスをもらい、目の前のスペースをえぐった。
「FWがいいゲインをしてテンポが出た時、一緒になって自信を持って仕掛ける」
高校日本代表で切れのあるプレーを繰り出していた頃よりも、胸板、腕周りなどが分厚くなったような。その仮説に「増えてます。80キロくらいに」。高校3年時に記録したであろう公式記録より4キロは上回る。
所属する帝京大の栄養管理のおかげで、サイズアップが叶っているという。
練習と練習の合間のプロテイン摂取が義務付けられており、朝、昼、晩の食事では、白米の量を測りながら器に盛る。体重や体組成の数値に変化があれば、部内常駐の栄養士に声をかけてもらう。
「すごく、徹底されています」
トッププレーヤーになる近道としていまの環境を選んだ19歳は、「いつもバランスのよい食事が出てくる。あとは、オフの時に気を付けるくらいです」と微笑む。
