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勉強は「メリハリ」が肝。浦和高→慶大の山﨑太雅、20歳以下日本代表で高まる意識

2026.06.20

トレーニング後の山﨑太雅(筆者撮影)

 発見に喜ぶ。

 慶大ラグビー部2年の山﨑太雅は、今年2月から20歳以下日本代表の関連活動に参加している。

 年代別代表の集まりに加わるのはこれが初めて。高校時代からエリートと遇された面々には、ウェイトトレーニングで細かいフォームにこだわったり、練習と練習の合間に入念にストレッチをしたりと意識の高い人が多くいるとわかった。

 身長189センチ、体重103キロのFW第2列は、喜々として振り返る。

「最初のほうは雰囲気に慣れるのに必死で難しかったのですが、次第によさ、強みを出せるようになってきました。(チーム内で)ラインアウトのリフト、スクラムの密着といったひとつひとつの基準が高くあって(定められていて)、それが次第に自分の当たり前になってきた感じです」

 セレクションで生き残り、6月27日からの「ワールドラグビー ジュニアワールドチャンピオンシップ2026」に参加することとなった。大卒後に競技を続行するかは未定も、いまは大舞台に集中する。

「このチームが目標とするニュージーランド代表(との初戦で)勝つことに、100パーセント、フォーカスしたいです。大会を通じてたくさんのことを学び、大学にも活かしたいです」
 
 ひとりっ子で育った。勉強は大切だと、会社員の父から教わってきた。

 幸い、試験問題を解くのは得意だった。小学生の頃、教室で各種テストの結果を友達同士で見せ合うと、自分だけが満点ばかりだった。中学では、近所で難関とされる浦和高を目指した。

 受かったらしたいことがあった。

 ラグビーだ。

 小、中学校で親しんできたバスケットボールでは、埼玉県内の実力者が特定の有力な高校に固まる傾向があった。

 かたやラグビーでは、初心者だった部員も多い浦和高が2019年度の全国高校ラグビー大会に出ていた。

 学習環境を担保し、運動でも高みを目指す最善手は、「浦高」のラグビー部に入ることなのだと認識した。目標へ突き進んだ。

「浦和高に入ったらラグビーをしよう。落ちたら、バスケを続けよう。そう考えました」

 晴れて志望校の門を叩けば、高校の指導者に「ビッグマン&ファストマンキャンプ」を紹介された。

「ビッグマン&ファストマンキャンプ」とは、日本ラグビーフットボール協会の取り組み。身体能力やサイズに長けた有望株を実績不問で募り、専門的な指導を施す施策だ。

 このプロジェクトに高校2年で招かれた山﨑は、「チャレンジしてみたいな、と高3ぐらいから」。山﨑は大学でも体育会でトップを目指す意欲を高めた。ターゲットのひとつは慶大。全国の覇権を争う関東大学対抗戦Aのクラブにあって、珍しくスポーツ推薦のない難関校だった。

 秋に部活を引退すると、それまで積み重ねた学習の仕方で難局を乗り越えた。バランスのよい習慣作りを肝に据える。

「リズムを確立するのが大事。何時から何時まで勉強し、この時間は休もう…と。お父さんもずっと言っていました。がり勉よりスポーツとの両立のほうがうまくいくぞと。(慶大受験では)経済学部と商学部に絞って、何が必要なのかを考えて(学びました)」

 慶大では1年目からLOのレギュラーとなり、今度のチャンスを得ることとなった。

 繰り返せば、いまのところは「大学4年間でやり切る」という考えで、卒業後は楕円球を追わないかもしれない。好きな業界を選んで就職し、休日に海外旅行に出かける人生が悪くないと思っている。

 もっとも、このほどジョージアで開かれる大会を通して、将来設計を変えたくなるだろうか。

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