激闘が繰り広げられたリーグワン2025-26プレーオフ決勝の翌日、6月8日にリーグワンアワードが開かれ、各賞の受賞者が発表された。
ここでは、ベストフィフティーンにFBで選出された東京サントリーサンゴリアスのチェスリン・コルビの声を紹介する。
――日本でのシーズンを終えて、心境。
寂しい気持ちもありますが、日本でこれだけの時間を過ごして、まずは今年のシーズンを自分なりに振り返って、次に落とし込めるように気持ちの整理をしています。
というのも、今シーズンはチームとしていろんなアップダウンがありました。たくさんの要素があって、本当にいろんな意味で大きなシーズンだったので、それをリフレクション(内省)する時間かなと思っています。
本当にサントリーというチームは素晴らしかったですし、自分が過ごした日本での時間がとても濃い、いい時間だったので、何らかの形でまた日本に訪れたいですし、できれば日本でまたプレーしたいと思っています。
――いつか日本でプレーしたいとは、何年後ぐらいか。
答えは私もわからないです。3年間は国を出ていたので、一旦は妻と子どものいる国に帰ります。
――3位決定戦は直前にメンバーから外れた。
ちょっとしたケガの痛みがどうしてもあって。本当に直前まで様子を見ていたんですけど、セミファイナルで出てきた痛みで、100%で3決は戦えないという判断でした。
――シーズン中のプレーヤーとしての成長は。
やはりリーグワンは、私が3年いる間でも年々さらにコンペティティブになってきているので、その中に身を置いたことは、日本のラグビーにとってもいいことなんですけれども、自分を含めたプレイヤーにとってもすごくいいことだったと思います。
というのも、プレイヤーはベストの環境を求めてそこでプレイしたいと思っています。それが日本でできました。
リーグワンを見ていると、各チームがどんどん強くなってきて、若い人もどんどん入ってきて、そうした環境がリーグを良くしてくれていると毎日感じていたので、そうした場所に身を置いてプレーができた。日本での経験はすべて自分にとって良かったと思います。
南アフリカの他の選手たちにも、日本の文化や日本のラグビーをもっともっと知ってほしい、経験してほしいと思います。
――どんな目標を持って来日を決めたのか。
自分がいままで身を置いてきたところとは違うリーグワンのラグビーを経験すること。もう一つは、せっかく海外に飛び出すので、その国の文化を享受することです。
その点は十分、達成できたと思いますし、だからこそ、いますごく寂しい気持ちがあるんだと思います。
今回優勝したチームも含め、リーグワンでは本当にどのチームも素晴らしい人やプレイヤーばっかりで、3年間過ごしてみて、チームの結果には残念に思いますが、サントリーも素晴らしいチームでした。
チームやチームの文化をいま、すごく誇りに感じていますし、支えてくれた皆さんやファンの方にも感謝の気持ちでいっぱいです。
――リーグワンで戦った選手とインターナショナルレベルで会えることは楽しみですか。
もちろんです。リーグワンにはこれだけたくさんの代表レベルの選手がいます。それもリーグの魅力の一つです。
今日ここまではサントリーのためだけにプレーすることにフォーカスしていたので、あまり他のことは考えていなかったけど、ワールドカップはどの選手も目指したい、立ちたい舞台です。
ここから先はそこにある程度シフトチェンジしていくと思います。
私にとっての次のゴールはまず国に帰り、国の代表としてプレーできるだけのコンディションを整えて、できれば来年スプリングボックスに選ばれて、その舞台に立ちたいです。
――小柄な日本の子どもたちにメッセージを。
自分自身も決して大きくはないので、ラグビーを始めた頃は色々と苦労しました。
でも、その分、人の2倍努力をしたり、工夫を加えてきました。ラグビーでキャリアを積もうと思ったからです。
小さいお子さんたちにアドバイスをするとしたら、何かネガティブなことを周りから言われても、決してそこにはもう耳を貸さないでと伝えたいです。
小さいことに遠慮したり、謙遜することなく、自分がやりたいと思ったことをまず一生懸命やること。そして規律を保つこと、たくさん毎日努力をすることだと思います。
ラグビーは決して大きい人、背の高い人だけのためのスポーツではありません。
見ていただければ分かる通り、いろんな体格、大きさの選手がいるスポーツです。確かに小さいことでチャレンジは増えるかもしれませんけど、そこでちゃんとやるべきことをやれば報われることを私は示してきているつもりです。
やっていくだけの十分な決意であったり、ハングリー精神があれば必ず報われると思います。
努力をすること。それから、ラグビー自身を楽しむということです。
