激闘が繰り広げられたリーグワン2025-26プレーオフ決勝の翌日、6月8日にリーグワンアワードが開かれ、各賞の受賞者が発表された。
ここでは、2シーズン連続の功労賞(前人未到の200試合出場達成)に選出されたコベルコ神戸スティーラーズの山下裕史の声を紹介する。
――優勝から1日経っての心境は。
優勝した実感がちょっとずつ出てきたというか…。
いろんな友人だったり、疎遠になっていた人からも優勝おめでとうとメッセージをもらったりして。そういうのを見ると、勝ったんだなとあらためて実感します。
――2018年の優勝の時に試合に出ていた選手で、今回も出場したのは山下さんだけです。
あー、そうですね。
前はベテラン勢が多かったですよね。いまはベテランといえば僕と日和佐(篤)くらいで、あとは外国人選手と、若い子ら。
ちょっと、各々感じるところは違うんじゃないですか。僕は嬉しかったですし、グラウンドに入った瞬間、グッときました。
――優勝後、号泣されていました。
不安もありましたし、勝ったんやなと思うのと。歳とったんですかね。涙腺が(笑)。
――次の優勝がこんなに開くとは思わなかったのでは。
毎年優勝を目指してやってきて、思い通りにならないシーズンが続きましたけど、だいぶ開いたな、という感覚はないですね。
人が変わったという点では、時間が経ったんだなと思いました。当時を知っている選手が、ほぼいないんで。山中亮平だったり、山下楽平だったり…。
――昨晩はどう過ごしたんですか。
ロッカールームで飲んで、祝勝会で飲んで、チームイベントです。スタッフ含め全員で集まれたのでよかったです。
しっかり飲みました。おいしかったですよ。僕は1時くらいには帰りました。朝までいった若手もいると思います。
――普段は節制している。
お酒は週末しか飲まないです。そこまでストイックなことはしてないですけど。食べたいものを食べて、その分、動くというほうが大きいですかね。
――デイブ・レニーHCがもたらしたことは。
システムを1年目に作って、戦術を落とし込んで、そこを成長させて、経験を積ませる。3年で50キャップの選手がかなり増えた。そこは大きいですね。
――レタリック選手のすごさは。
グラウンドに入ったらすごい。ジムでは全然なんですよ。たぶん懸垂はできない(笑)。体もポテンとしてるし。
けど、グラウンドに出たら人が変わる。ザ・ラグビー選手という感じですね。
――今年チームとしてよくなったことは。
アタックの知識量が上がった。プラス、新しいディフェンスコーチがきて、そのシステムがハマったというのはあると思います。ターンオーバーして、神戸の好きな形に持っていく。
シーズン中はペナルティが多くて大変でしたけど、プレーオフはオフサイドがだいぶ減ったと思うので。その修正力も、経験値というところにつながっていくのかなと思います。
ブロディ・レタリックだったり、アーディ・サベアだったり、スペシャルな選手がいるので。そこにボールを持たせて、僕と髙尾(時流)は下仕事をずっとしてるだけです。ボールを持つなと言われて(笑)。
――来年は。
結構悩んでたんですけど。優勝して(現役を)辞めるのもええなと思ってたんですけど、ヘッドコーチや家族にも相談したんですけど、悩んでるくらいなら進んだほうがええなと。現役続行です。やります。
僕は中村亮土や流大みたいに、シーズン中に言えるような選手じゃないと思うんで。すっと、退団選手一覧の一番上に乗るくらいがきれいかなと思います。
――功労賞について。
同期(1985年組)が五郎丸(歩)だったり、畠山(健介)、堀江(翔太)…。
記憶に残るタイプの人間ばっかりなので、記録として残れて、公式で残っているんで誰かが抜かれないと僕の名前がずっと残るので。
あと、横にコベルコ神戸スティーラーズと載るので、それは社員の仕事かなと思っています。
