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【コメントで振り返るリーグワン決勝】「このチームに拾ってもらった。絶対に新しい歴史を作りたいと思っていました」李承信[コベルコ神戸スティーラーズ]

2026.06.08

5本のPGと1本のコンバージョンすべて成功させたSO李承信(撮影:志賀由佳)

 6月7日、リーグワン2025-26のプレーオフ決勝が国立競技場でおこなわれた。レギュラーシーズンを首位で通過したコベルコ神戸スティーラーズは、同3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイを激闘の末に22-13で破り、2018年度以来の日本一となるリーグワン初制覇を果たした。

 ここでは共同主将の一人としてチームを牽引した李承信の声をお届けする。

――優勝しました。

 会社やファン、家族、まちの人々のためにしっかり形で恩返しができて本当に良かったです。

――キャリア初の日本一。

 大好きなスティーラーズで――自分が入団するときにはいろいろ事情があって、このチームに拾ってもらって――絶対にこのスティーラーズで新しい歴史を作りたいという思いでプレーしてきました。

 優勝という形で歴史を作れた、1位になれたことは本当に嬉しく思います。

 プレーオフのトーナメント表を見ても、ほとんどが東京、関東のチームで、スティーラーズだけが関西。その中でも応援してくれる方々がいて、また震災であったり、いろんな背景がある中で、スティーラーズでラグビーをする意味を考えながらプレーしてきたので、今日のタフなゲームをものにできたのは嬉しく思います。

――キックの成功率が100%でした。

 ゴールキックではしっかりと役割を果たせたのかなと思うけど、キックオフの精度やインプレー中のキックはまだまだ足りない。次のステップに向けて自分がレベルアップしないところだと思います。

――後半最初のPG。難しい位置だったが、判断は自分で。

(ブロディ)レタリックと話しました。3点を刻むのが本当に重要でしたし、前半もトライはできましたけど、相手も22メートルの中で良いディフェンスをしていたので。スリッピーな状況の中で刻むのは重要で、蹴れるかどうかという話をして狙いました。

――そこからスコアを重ねる流れに持っていった。

 メンタリティーで相手をリードできたと思いますし、ただ欲を言えば7点差以上、8点、9点差にできれば良かったですね。

――試合のテーマは。

 ラグビーに関しては、レンズ(デイブ・レニーHC)もあまり触れてないですね。

 いままで積み重ねてたものをしっかり遂行することと、メンタリティーの部分。スティーラーズの一員であることはどういう意味を持つのか。誰のためにプレーするのか。そこを昨日の夜、チームで話して、それを各々が考えて、しっかりグラウンドで体現するだけでした。

――良いディフェンスができた要因は。

 前半はコリジョン、コンタクトで受けてモメンタムを作られてしまったけど、相手の隙というか、ブレイクダウンに対して働きかける選手がいたので、良いディフェンスを見せられたのかなと思います。

(最初の)15分くらいはずっとゴール前だったんですけど、ゼロに抑えられたのは大きかったです。

――フィットネスで走り負けなかった。

 相手よりも早く立ってディフェンスの枚数で勝つ。そこがすべてですし、あと後半の規律が本当に良かったと思いますね。
 相手のペナルティを誘って、マイボールからプレーできました。

――キックでのエリア取りに関して。

 9番からのコンテトスキックが多かったんですけど、正直あまり求めてない形でした。

 そこでゲームをスローダウンさせられていたので、より自分たちがボールを動かしていく。相手に合わせるのではなく、プレッシャーをかけられている時こそ自分たちのスタイルでボールを動かしていこう、と。後半はそこを意識したので、うまくいったかなと思います。

――オペティ・ヘルにタックルに入って、アーディ・サベアのスティールに繋げました。

 自分はダブルタックルでボールに入っただけなので。横にワイサケ(・ララトゥブア)がいたんですけど、良いタックルを決めてくれた。

 チョークする練習はシーズンを通してしていたので、強いボールキャリアにもしっかりタックルできたのは良かったと思います。

――その意識はプレーオフから変わった。

 規律は一番の課題だったので、オフサイドラインについては今週もそうですし、常に意識してきました。決勝だからこそ大きかったと思います。

――この優勝は今後のラグビーキャリアにどう繋がっていくか。

 ラグビーをやめるまでに絶対に日本一になるという夢はありました。

 いつ達成できるのかは分からなかったですけど、このスティーラーズで優勝できたのは間違いなく自分のラグビーキャリアを前進させてくれると思います。

 苦しいシーズンも続いたんですけど、こうやって一度強いチームになって、それをどれだけ継続させるかが、次のステップだと思います。将来、神戸を背負っていく1人のラグビー選手として、さらにステップアップする必要があるなと思いました。

――1人のアスリートとしては、これをステップにどういうアスリートになっていきたいか。

 まずは引き続き、何のためにラグビーをしているのかということを明確にしながらプレーしたいです。

 今回はこのリーグワンで優勝できましたけど、自分の目標はワールドカップでしっかり結果残すこと。まだまだ至らないところはあるので、現状に満足することなく学び続けて努力することが大事だと思います。しっかり世界で活躍するプレーヤーになりたいです。

――次のW杯ではニュージーランドとの対戦で、デイブ・レニーHCと顔を合わせるかもしれない。

 間違いなく楽しみですし、成長した姿でワールドカップで会いたいなと思いますね。

(試合が)終わった瞬間はすごくこみ上がってくるものがあったんですけど、いま時間が経つと、ここで満足することなく、次の代表に向けてまた努力したいなと思います。

――コーチ陣が変わる来季に向けて。

 ポジティブに考えるしかないです。ラグビーのスタイルは変わるかもしれないけど、カルチャーやレガシーを継承していきたい。

 そういう神戸ラグビーのDNAは変わらないと思うので、優勝できたスタンダードをしっかりと理解して、それ以上を目指さないと次のシーズンは難しいと思います。日頃からしっかりとスタンダードを設定して取り組めたらな、と。

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