東芝ブレイブルーパス東京は5月24日、NTTリーグワン プレーオフトーナメント準々決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに3-26で敗れ、今季の戦いが終わった。この試合は、ブレイブルーパスに在籍した3シーズンで数々の栄光をもたらしたSOリッチー・モウンガ(32)のラストマッチとなった。
レギュラーシーズン6位のブレイブルーパスは、同3位のスピアーズを相手に懸命のディフェンスで対抗するも後半に引き離されて完敗を喫した。ブレイブルーパスの得点は前半4分のPGのみ。接点の強みと展開力を持ち味とするチームだが、この試合でトライを奪うことはできなかった。
リーグ戦最終節を欠場し、3週間ぶりにピッチに立ったリッチー・モウンガは攻守でハードワークを重ね、勝利への強い意思をプレーで示し続けた。80分を告げるホーンが鳴り、敗北が決定的となってからも自陣でクリーンブレイクすると約50mをゲイン。フルタイムまで全力を出し切った。
試合後、モウンガは「自分自身も全力を出し切りましたし、チームのみんなも出し切ったと思います」とフィールドでのバトルとパフォーマンスを表現。叶わなかった3連覇の難しさにも言及しながら「勝つことはできなかったけれど、こういう形で終われたことは誇りに思う。それだけ全力を尽くしたと言えます」と胸を張った。
ニュージーランド代表“オールブラックス”56キャップのモウンガは、2023年から3年契約でブレイブルーパスに加入した。オールブラックスに選抜される選手は原則として国内でプレーする選手に限られる。「世界最高のSO」と称されるプレーヤーがテストマッチの舞台から離れる大きな決断を下し、準優勝となった2023年W杯終了後に日本へ活躍の場を移した。
モウンガは移籍初年度から圧倒的なスキルと不屈のマインドセットでブレイブルーパスを牽引。シーズンMVPに輝く活躍でチームを14季ぶりの日本一に導いた。2季目のプレーオフ決勝では、右手を骨折しながら驚異的なパフォーマンスを発揮して2連覇を達成し、再びMVPを受賞した。“伝説”を作った本人は「日本でプレーした3年間は最高の経験であり記憶」と表現する。
ブレイブルーパス退団後はNZに帰国し、7月末に開幕するNPC(地区代表選手権)のカンタベリーでプレーする。オールブラックスへの復帰は10月以降となるだろう。2027年はクルセイダーズの一員として、スーパーラグビー・パシフィックの舞台にも戻る。そして同年にオーストラリアで開催されるW杯に出場し、悲願の世界一を目指すことになる。
