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「フレッシュな状態で貢献」ブラックラムズで復帰のリアム・ギルは痛い敗戦にも前向き

2026.04.30

愛息を連れて質問に応えるリアム・ギル[BR東京](筆者撮影)

 頼れる人が帰ってきた。

 ジャパンラグビーリーグワンが終盤戦に突入するなか、プレーオフ行きを争うリコーブラックラムズ東京へリアム・ギルが帰ってきた。

 身長186センチ、体重105キロの33歳は、オーストラリア代表15キャップのボールハンターだ。しばらく顔の怪我で戦列を離れていたが、満を持して復帰した。

 4月17日、東京・秩父宮ラグビー場。第15節で5試合ぶりにベンチ入りした。味方の脳震盪により前半26分から登場した。接点へ圧をかけて対する三重ホンダヒートの球出しを鈍らせ、49-5でシーズン9勝目をマーク。順位を12チーム中5位から4位に引き上げた。

「いまはもう大丈夫。(離脱中は)リカバリーをするいいチャンスでした。疲れてきた味方がいるなか、フレッシュな状態で貢献できるのはすごくいいことです」

 続く26日にも秩父宮で光った。

 NO8で先発し、「オープンなラグビーをする相手のブレイクダウンをスローにするのは大事なこと」と得意のスティールを連発した。

 前半15分頃には「判断に自信があった」と自陣深い位置での防御ラインから飛び出し、インターセプトとロングランで流れを変えた。後半23分には敵陣ゴール前左端のスペースに陣取り、トライを決めた。

 試合はトヨタヴェルブリッツに28-40で敗れた。ミスが多かった。ギルが敵からもぎ取ったボールを、別なメンバーのミスなどで活かし切れなかったのも災いした。

 ギルは「そのあたりで少しルーズなところがあった。(チームで)攻守逆転をより活かせるように(修正)したい」と反省しつつ、概ね前向きだ。

「もちろんプレーオフへの席は獲得できてはいませんが」という前置きを忘れずに、5月中旬以降の頂上決戦を見据える。

「いま全てが完璧にいってしまえば、満足しきった状態でプレーオフへ突入してしまう。今回、もう一度、スイッチオンして、個人レベルでもいいレビューをして、リスタートしたい」

 昨季、前所属の浦安D-Rocksから移籍してきたのは、接点でのインパクトのほか勤労態度も買われたためだ。いまはグラウンド内外で期待に応えている。

 レギュラーシーズンは残り2試合。5月3日には福島県・ハワイアンズスタジアムいわき へ、すでに大台達成のクボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え撃つ。「ここからはプレーオフのようなゲームが2つ続きます。そんなゲームをどう戦うかを確認できる」と笑顔だ。

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