リーグワン2025-26のディビジョン1が、シーズンの佳境を迎えている。レギュラーシーズン最後のバイウィークが明け、4月17日~19日に1試合(第15節)を消化。残り3試合となった。
今季は現在首位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(14勝1敗勝ち点63)、2位のコベルコ神戸スティーラーズ(13勝2敗同62)、3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(12勝3敗同59)が大きく勝ち星を伸ばし、第13節を終えて上位6チームで争うプレーオフ進出を早々に決めた。
すでに3位以上が確定しているこの「トップ3」の焦点は、準々決勝を回避できる1位もしくは2位でレギュラーシーズンを通過することだろう。連戦を重ねている主力選手のプレータイムをコントロールしながら、勝ち点を積み重ねていく必要がある。
最終18節にはスピアーズとの上位対決も控えているスティーラーズのデイブ・レニーHCは、「カンファレンスを見てもタフな試合が続く」と予想。「チームの中のモメンタム、流れをどう作っていけるかにフォーカスしていく」と話した。
トップ3に続くのが、今季好調のリコーブラックラムズ東京だ。第15節の三重ホンダヒート戦で49-5と完勝を収めて4位に浮上、リーグワン発足後初のプレーオフ進出に向け大きく前進した。ここまでの戦績は9勝6敗で勝ち点41。早ければ今週末にも6位以上が確定する。
5位以下は負け越しており、プレーオフ争いは緊張感を増している。ここが終盤戦での一番の見どころだ。
勝ち点40はブラックラムズとわずか1差ながら、5位の東京サントリーサンゴリアスは7勝8敗。直近はワイルドナイツ、スピアーズとトップ3を追い詰めたが、4試合連続で7点差以内の惜敗に終わった。降雪による試合中止により、8連戦となった影響も大きかっただろう。
しかし、いまだスティーラーズ、ブラックラムズといった上位陣との対決や、プレーオフ進出を狙う7位・トヨタヴェルブリッツとの対戦も控えている。タフな日々は最後まで続きそうだ。
東芝ブレイブルーパス東京も今季苦しんでいるチームの一つだ。日本代表のキャプテンを務めるLOワーナー・ディアンズ(ハリケーンズ)とHO原田衛(モアナ・パシフィカ)がスーパーラグビーに挑戦、FLシャノン・フリゼル、WTBジョネ・ナイカブラら主力選手の欠場が重なったのも痛かった。
しかし、第14節の浦安D-Rocks戦で連敗は「7」でストップ。第15節でも三菱重工相模原ダイナボアーズに45-26で勝ち切り、プレーオフ進出圏内の6位(7勝8敗勝ち点35)を死守している。
7位、8位には後半戦から調子を上げてきたトヨタヴェルブリッツと三重ホンダヒートがつけている。ともに6勝9敗の勝ち点29。第15節の敗戦でブレイブルーパスとの勝ち点差は開いたものの、ヴェルブリッツは直近7試合で5勝、ヒートは開幕5連敗の後に白星を重ねた。
いずれもパンチ力はリーグ随一だ。ヴェルブリッツには大黒柱のNO8姫野和樹キャプテンこそ負傷離脱したが、LOローレンス・エラスマス、NO8青木恵斗、CTBシオサイア・フィフィタらがおり、さらにアーリーエントリーで朝日大から加入のLOヒンガノ・ロロヘアが躍動。SO松田力也、CTBエイダン・モーガン、FB小村真也と好キッカーを配し、大型のパックをキックで前に出している。復帰が待たれる奥井章仁や三木皓正といった小兵FLの貢献も大きい。
ヒートにも、フィジー代表キャプテンのHOテビタ・イカニヴェレを筆頭にFLアセリ・マシヴォウ、FLタリフォロフォラ・タンギパといったフィジー出身選手がコリジョンを制する。NO8にはアルゼンチン代表のパブロ・マテーラも健在だ。セットプレーも安定している。
両者は最終18節で対戦する。それまでの2試合で上位チームから勝利を挙げていれば、勝者がプレーオフの最後の一枠を掴む重要な一戦となるかもしれない。
窮地に立たされているのが昨季レギュラーシーズン4位の静岡ブルーレヴズだ。現在5勝10敗で勝ち点25、9位に沈んでいる。ブレイブルーパスとの差は10まで開いたが、残り3試合のうち2試合は下位チームとの対戦だ。第17節にはそのブレイブルーパスとの直接対決も控えている。3戦全勝、大逆転での進出を目指す。
10位以降は横浜キヤノンイーグルス(4勝11敗勝ち点21)、三菱重工相模原ダイナボアーズ(4勝11敗同19)、浦安D-Rocks(3勝12敗同12)と続く。
ダイナボアーズ、浦安のプレーオフ行きの可能性は消えた一方で、入替戦争いが熾烈だ。
最後の最後まで目が離せないリーグワン。それぞれの争いの行方をぜひチェックしてほしい。
