関西地区の春シーズンの開幕を告げる「サンコーインダストリーPresents 2026関西セブンズフェスティバル」が、4月19日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれた。
気温24度、雲ひとつない最高のコンディションの中での開催となった今年の関西セブンズ。大会は大学の部、女子の部、社会人・クラブ・オープンの部の3つのカテゴリーで、朝10時から第1グラウンドと第2グラウンドの2面を使って合計35試合が実施された。好天に入場無料ということもあって約5,000人のファンが駆けつけ、セブンズラグビー一色の一日を満喫した。
なお昼のイベントでは、毎年恒例になっているプロップセブンズも実施された。今年は19歳から46歳までのプロップたちが参戦し、中には関東からはるばる参加した強者の姿も。ゲームはハンドリングエラーが少なくスクラムが少ない試合となり、独走トライをして自らドロップゴールを決めるシーンも多く、盛り上がったものの例年のプロップセブンズとは少し異なる締まったゲームとなったのが印象的だった。
順調にスケジュールが進む中、社会人・クラブ・オープンの部の決勝では全身ピンク軍団のMARUWA LOGISTAR’Z KYOTOが大阪府警察との決勝に17-12で競り勝ち、歓喜の声をあげた。本大会で大阪府警、中部電力以外のチームが優勝するのは初めてで、MARUWA LOGISTAR’Z KYOTOが新たな歴史を作った。大阪府警察は男子セブンズ・デベロップメント・スコッドの香港遠征に白國亮大と志和池豊馬の2名が参加中だったが、最後まで果敢に戦い続けて意地を示した。
注目されたのは、追手門学院大と追手門学院高の”姉妹ビーナス対決”となった女子決勝だ。準決勝で神戸ファストジャイロを17-5で破る番狂せを起こした追手門学院高の実力は本物で、決勝は前半0−12のビハインドで折り返すも、後半ラストワンプレーで⑧中原花奏が50mを独走し同点に追いつく。試合はその後、ゴールデンスコア制の延長戦へと突入したが、最後は追手門学院大が貫禄のトライをゴール真下に決め、24-19でノーサイドとなった。
試合後、「実はあまり高校とは接点がなく、合同練習などもしないだけに、ガチンコ勝負ができてよかった、最後もなんとか勝ち切って意地を見せることができてよかった」と振り返ったのは、追手門学院大学HCの守屋篤HC。追手門学院高校の辻本つかさHCも「来週から行われるサニックスワールドユースの前にとても大きな経験になった」と語り、大学とガチンコ勝負する機会も少ないので、結果以上に得たものは大きい」と収穫を口にした。追手門学院の関係者には特別な一日になった。
なお今回は第1グラウンドで午後から3カテゴリーの準決勝および決勝を連続でおこなったため、普段女子ラグビーを見ることが少ないラグビーファンも大声援を送っていた。決勝3試合の中で一番盛り上がったのは、延長戦までもつれ込んだこの女子の決勝だと言っても過言ではない。
ラストは大学。こちらはカップ-コンソレーションのトーナメント方式ではなく、4グループでプールマッチを実施し、それぞれの1位が決勝トーナメントに進むフォーマットで実施され、昨秋大学リーグ戦のトップ2である天理大と京産大が予選で敗退するという波乱の展開となった。
そうした中、午後からのベスト4にコマを進めたのは、近大、関西大、朝日大、同志社大の4校。決勝は朝日大を38-0と完封した近大と、関西大に19-10で競り勝った同志社大の激突となった。
試合は近大が驚異のマイボールキックオフ獲得率をベースに、太田啓崇や西柊太郎が再三ラインブレイクしてゲームを支配。MVPにも選ばれた主将の渡辺晴斗もトライを決め、同志社大を後半突き放した。最終スコアは33−19で、近大が関西セブンズ初優勝を飾った。
