ラグビーリパブリック

QT(クワイエット・タイフーン)、世界デフセブンズに向け成長に手応えあり!

2026.04.16

多くの参加者からサポートを得て、盛会となった東京ガスでの3月合宿。ここでラグビーを楽しむことが、聴こえない人を後押しする。デフラグビーは社会にある“聴こえの違い”という壁を破壊する闘いでもある(著者撮影)

 聴覚に障害のある人たちの“デフ(=deaf・聴覚障害)ラグビー”。今秋の第3回世界デフセブンズ・日本開催決定を受け、JDRFU(日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟)は東京ガス大森グラウンドでの合宿練習を中心に、デフラグビー日本代表”クワイエット・タイフーン”の強化を続けてきたが、ここに来てその成果がハッキリと表れてきた。

 3月22日には、デフチャレンジ大会として招待した3チーム(東京外人、ブルーシャークス、MUFG)にすべて勝利。4月5日にくるみクラブと混成で出場したYC&ACセブンズトーナメントでは、1勝2敗の7位ながら、目標としていたトライもゲットした。

“サヨナラコンバージョンキック”で自らの26歳を祝った小林選手

 その要因はズバリ“連携の向上”。集団としての動きを全メンバーで徹底して共有することにより、ゲーム運び(特にディフェンス面)に安定感が出てきた。

 人間は物事の判断を8割以上視覚に頼るという。目の前で起きたことについて、デフ選手はどうしても引きずられやすく、それがラインにギャップを生む原因となり、失点に繋げられていた。聴者選手なら声掛けによって我慢しながら連携を保ち、抜き切られないよう工夫できるが、デフ選手には難しい事柄である。

ハンドサインで役割を確認し意思を統一
レフリーが笛を吹かないで試合を進行させる“サイレントラグビー”も徐々に浸透。笛の替わりに目立つ色のタオルなどを振る

 それに対し、セブンズのセオリーを徹底して説いてきたコーチ陣やアナリストらの分析&指導、さらにフィジカルの強化&管理が重なり、ようやく努力が花開いてきたようだ。

 5月には16、17日の強化合宿の他、10日の相模原ギオンスタジアムでの相模原DB対浦安DR戦のキックオフ前に、代表選手数名がスタンドに向けて挨拶をおこなう。

 ホスト国としての頑張りが期待される“クワイエット・タイフーン”の一層の成長を望む。

日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟ウェブサイト

デフラグビー写真博物館ウェブサイト

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