■リーグワンD1第12節
・3月21日@秩父宮ラグビー場(東京)
【相模原DB 35-32 東京SG】
降雪により中止となった第8節が3月7日に延期された影響で、中2週での再戦となったこの第12節。試合は三菱重工相模原ダイナボアーズが一進一退のクロスゲームを制し、前回(34-15)に続いて東京サントリーサンゴリアスに勝利した。
12時にキックオフされたこの一戦。先に主導権を握ったのはサンゴリアスだった。立ち上がりからアグレッシブに仕掛け続けて勢いに乗ると、ダイナボアーズのSHブラッド・ウェバーがデリバレイトノックフォワードでイエローカードを受けた直後の前半6分、22メートル線内のラインアウトを起点にテンポよく順目を攻め、フリーになったWTB安田昂平が右大外を走り抜ける。
しかしダイナボアーズもここでよく踏みとどまり、徐々に流れを立て直すと、相手の反則に乗じて右コーナーでマイボールラインアウトを獲得。23分、ラックから一時交替でピッチに入っていたPR蔡唯志が這うように前進してトライラインを越える。さらにこの時、シニカルプレーでサンゴリアスのCTBギデオン・ランプリングにイエローカードが提示された。
その後も拮抗した展開は続き、30分にサンゴリアスがラインアウトモールを押し込んで勝ち越せば、ダイナボアーズも34分に中盤の右展開で外を突破してWTBマット・ヴァエガがポスト下へ運ぶ。追いかける形となったサンゴリアスは38分、相手ゴール前でテンポよくフェーズを重ねてWTB尾崎晟也が左中間へ。
一方のダイナボアーズも41分、ふたたび中盤でのBKのサインプレーでCTBルカニョ・アムがクリーンブレイクし、サポートしたSHウェバーが中央に飛び込む。これで21-17とダイナボアーズが前に出てゲームを折り返した。
迎えた後半もサンゴリアスが先にペースをつかむ。4分、中央のラックから左サイドを攻めてFLショーン・マクマーンがライン際をブレイクし、そのままフィニッシュ。さらに9分にPGで3点を加えると、17分にもマクマーンのスピードあふれるランからSO高本幹也が中央に押さえる。ゴール成功で32-21と、この日初めてワンチャンスでは追いつけない点差までスコアが開いた。
しかしダイナボアーズもここから底力を見せる。21分、中盤でのビッグゲインを起点にゴール前へ攻め込み、CTBアムがあざやかなフットワークでギャップを切り裂いて中央にトライ。さらに32分にはゴール前の連続攻撃をNO8ミカエリトゥウが仕上げて、35-32と逆転に成功した。
ただ、本当のクライマックスはここからだった。3点を追うサンゴリアスは79分、相手陣22メートル線付近のスクラムから逆転を期して得意の波状攻撃を仕掛ける。辛抱強くフェーズを重ねてジリジリとゲインし、あわやというシーンを作り出すが、ダイナボアーズも渾身のディフェンスで対抗し、あと一歩の前進を許さない。
80分が経過したことを知らせるホーンが鳴り響いた後も攻防は続いたが、最後は22フェーズ目で相手のキャリアーがわずかに孤立したところへすかさずキャプテンのFL吉田杏が絡み、ノットリリースザボールのペナルティをもぎ取る。この日大活躍のSOチャーリー・ティトコムがタッチへ蹴り出し、激闘に終止符を打った。
