ラグビーリパブリック

首位スピアーズに勢いもたらす。好調メルヴェ・オリヴィエは「圧倒することが楽しい」

2026.02.27

メルヴェ・オリヴィエ[S東京ベイ](筆者撮影)

 威力は抜群だ。

 国内リーグワン1部で目下首位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイにあって、入部2年目のメルヴェ・オリヴィエがインパクトを示す。

 身長194センチ、体重108キロの23歳は、FWの2、3列を働き場にこれまでの第9節まですべてに登録。先発した3試合で強烈なタックルを連発する。

 初年度のプレシーズンからハードヒットとワークレートで好評価を集めており、最近になってその凄みを公式戦で発揮。13試合中5度スターターとなった昨季よりも、進歩した姿を示しているような。本人はこの調子だ。

「1年目のシーズンを通し、寒さや暑さなどの環境、および展開の速いリーグになじみ、理解度を深めてきました。その学びを2年目の今季に活かせています。ラグビーでは、やはりフィジカルで相手を圧倒することが楽しいと感じます。(プレー後は)できるだけ早く起き上がるようにもしています」

 南アフリカ出身。在籍していたグレイカレッジは母国きっての強豪校であり、全寮制の男子校だ。「厳しいわけではない」としながら、かつての日本の体育会系で主流とされたタフな上下関係も経験したようである。

「17歳の時に2週間くらい、軍隊にいるようなことがあります。まぁ、その時期だけです」

 スピアーズでは、FLで日本代表19キャップを持つ37歳のピーター・ラピース・ラブスカフニ、CTBで27歳のリカス・プレトリアスがグレイカレッジOBである。

 両者の後輩にあたるオリヴィエは「2人には様々なことを共有してもらいます」。同窓生の繋がりは濃い。

「OBシステムというものがあります。先輩をリスペクトする」

 来日したのは、現三重ホンダヒートのフランコ・モスタートら南アフリカ代表経験者がプレーしているのを踏まえてのこと。この国での協会登録が5年、経過すれば、母国と日本と両方の代表チームを目指せる立場となる。

 将来設計について、慎重に応じる。

「クボタに貢献したい。このクラブで50キャップを獲るのが目標です。(ナショナルチームについては)その機会が来た時に、決めたいです。まずはいまのシーズンを通し、自らのスキルを高めていきたいです」

 己を深掘りする。現在進行形の海外挑戦に先立ち、もともと肉体強化で頼っていたプロテイン、サプリメントの類を口にしないと決めた。大好きな牛肉やラム肉を主体とした食事で身体を作るようにし、自分の場合は何を摂ればコンディションを整えやすいのかを研究し続ける。

 新たな生活習慣によって、もたらされたものもある。
 
「元気さが、変わりました。睡眠の質がよくなった」

 繰り返せば、いま目指すのは黄金時代を作らんとするスピアーズで確固たる地位を築くことだ。3月1日にはクラサスドーム大分で4番をつけ、12位の横浜キヤノンイーグルスとぶつかる。

Exit mobile version