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中楠一期[BR東京/SO]が雪中の敗戦でつかんだ手応え。日本代表への想いは「手の届かないものはモチベーションになる」

2026.02.09

雪の降る駒沢でプレーする中楠一期[BR東京/SO](撮影:服部有美)

 リコーブラックラムズ東京にとって約13か月ぶりの駒沢でのホストゲーム、リーグワンD1第7節・埼玉パナソニックワイルドナイツ戦(2月7日)は雪と風が舞う厳しいコンディションの中で試合がおこなわれた。

 キックオフの13時の気温は約3度。凍てつく寒さにフィールドの選手たちの体と動きにも固さが見られた。ブラックラムズは立ち上がりから連続攻撃を仕掛けるも、ワイルドナイツの強固な守備を貫くことができない。寒さに起因するハンドリングエラーもあって押し返された末、前半6分にラインアウトモールから先制トライを許した。

 ブラックラムズはその後も攻め込む機会を作るが、80分間を通してトライラインを越えることはできなかった。SO中楠一期がPGを2本通して6点を重ねたがリードを奪えず、6-13でシーズン4敗目(3勝)を喫した。それでも、7点差以内の敗戦でボーナスポイント1点を加えてトータルの勝ち点を13としたことで、1ランクアップの7位に浮上した。

 試合後、SO中楠一期は「寒かったですね…風が結構あって前半は思っていた以上に影響がありました。個人としてスキルのエラーもありました」と雪中の一戦の難しさを言葉にした。

「もうちょっと上手く天候を使ったり、リスクを減らすことができたと思います」とゲームドライバーとしてのセルフレビューを述べた一方、組織的なアタック面では「フェーズを重ねてボールを持ててはいたので、成長というかチームとしてはポジティブ」と手応えを示し、ディフェンス面でも埼玉WKを1トライに抑えた結果に「自信を持っていいと思います」と振り返った。その上で「どの相手もロースコアで抑えられるようなエフォートを皆で見せて、こういうタフな試合を勝ち切れるように、しっかり来週レビューしていきたいです」とチームの今後を見据えた。

 中楠はブラックラムズで今季ここまで全7試合にSOとして先発出場している。日本代表としては2025年7月5日のウエールズ戦で初出場を果たし3キャップを重ねたが、2月2日に発表された日本代表候補メンバー55名の中に入らなかった。

「自分が選べるわけではないので、しょうがないというか。特に何も思ってないです」と現状を冷静に受け止めながら「でも、手の届かないものって常にモチベーションにはなるので、『やってやろう』という感じです」と静かな闘志を言葉にした。

「僕が今できることはしっかりと“成長”することと“一貫性のあるパフォーマンス”の練習をすることだと思います。今はブラックラムズのシーズン中で100%集中しているので、チームで結果を出したいという気持ちでフルコミットしています。その結果として呼ばれるのであればプレーしてみたい、という気持ちです」

 早くもリーグ戦の中盤に突入した今季のリーグワン。ブラックラムズ史上初めてのプレーオフ進出に向け、6位以上を目指すバトルに全力を注ぐ。

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