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スピアーズ、開幕5連勝の収穫と反省。次は昨季ファイナルと同カードへ。

2026.01.17

藤原忍[S東京ベイ/SH](©︎JRLO)

 初の「えどりく」で序盤から力を示した。

 クボタスピアーズ船橋・東京ベイは1月17日、国内リーグワン1部の第5節でトヨタヴェルブリッツを39-10で圧倒した。

 連敗を2で止めたかったビジターチームから前半のうちに32点を奪い、埼玉パナソニックワイルドナイツと並んで開幕5連勝を達成。得失点差により単独首位に立った。何よりおひざ元の東京・スピアーズえどりくフィールドでの無敗記録を25に更新した。

 12チーム中10位となった敗軍のヘッドコーチで、かつてニュージーランド代表も率いていたスティーブ・ハンセンは「(前半は)受け身になり、見てしまう展開でした。現在のチームの傾向としてうまくいかない時間帯があるが、努力、コミットメントはあります。チームとしてはハードワークし、ポジティブな部分に焦点を当てて改善したい」と淡々と述べる。

 一方、勝った指揮官で南アフリカから来日して10季目のフラン・ルディケは、停滞した時間帯も含めて前向きに総括した。

「ハードワークを積み重ねながら、小さな修正点も見つけられた。ポジティブに捉えています」

 開始19秒で先制した。自軍キックオフを左隅に蹴り込み、向こうがそらしたボールを確保。鮮やかな繋ぎでNO8のタイラー・ポールがフィニッシュするなどし、7-0とした。

 その後も圧をかけた。

 フィジカリティに強みを有する同士の対戦にあって、効果的なモール防御、空中戦での競り合い、スペースへのキックとキックチェイスとの合わせ技で好位置での自軍ボールを得たのは続く7分。力強い突進とサポートで向こうの反則を誘い、10-0と加点した。

 13-0とリードを広げていた13分以降は、中盤での防御が冴えた。19分に好ランと鮮やかなパスワークで20-0と突き放してからも、鋭いロータックルとランナーを羽交い絞めにするチョークタックルを繰り返した。
 
 32-0とした前半に続き、後半の立ち上がりにも堅陣を敷いた。

 FLのメルヴェ・オリヴィエ、ファーストトライで沸かせたポールはディフェンスで殊勲の働き。普段のトレーニングで、フルコンタクトのセッションが増えたのが奏功しているようだ。

 ルディケが「(担当のスコッド・)マクラウドコーチが讃えられるべき。彼がいい仕事をしている」と話すなか、FLの末永健雄はこう胸を張る。

「ディフェンスについては毎週、いい準備ができています。練習自体も激しくやっているので、それが活きている。外の選手がコミュニケーションを取って、必要であればFWの選手が広がりながら(間隔を取って)守る。そうでなければタイトに行く」

 満足するだけではない。ハーフタイム以降は中盤からのビッグゲイン、敵陣深い位置での攻撃機会を、なかなかスコアに変えられなかった。さらには、選手交代で球が動くようになったヴェルブリッツから10失点した。

 末永は「前半はやりたいことができましたが、後半は…。もちろん相手も一筋縄ではいきませんが、(今後は)前半のように圧倒できたら。簡単な判断でミスをしてモメンタム(勢い)が向こうへ行ったことも。あとは、防げるペナルティも修正する必要があります」と話し、日本代表でもあるSHの藤原忍はこう反省した。

「(キックで)脱出してもいいところで攻めて、ミスをして、相手ボールに…。その後のディフェンスで(ボールを)獲ったはいいけど、またミスを…。エリアマネジメントで手こずったと思います。気の緩みというか、そういったものがありました。『(トライまで)行ってくれるだろう』とか。もっとコンテストボールを上げられる(高い弾道のキックで仕切り直す)タイミングもありましたが、コール(指示系統の)ミスもあったので修正したいです」
 
 もっともこの午後は、故障者の発生もあり今季初先発、もしくは初出場のメンバーを揃えて奮闘したのも確か。SOのバーナード・フォーリーはこう話す。

「スコッドの層の厚さを示せた。長丁場のリーグでの選手のやりくりができ、チームとしての成長を感じられました。出た選手が仕事をしてくれました」

 24日には東京・秩父宮ラグビー場で、2連覇中で現在4位の東芝ブレイブルーパス東京と対戦。前年度プレーオフ決勝と同じカードに臨むにあたり、フォーリーは「自分たちを試してくれるゲーム。隙を見せたら好きなようにやられる。ディテールを遂行したい」と心構えを語った。

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