去る2025年12月13日、全米各地から日本人ラガーが集結し、ゲームを通して交流を深める「第19回USAラグビージャパンカップ」が開催された。
これまでシカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトル、ヒューストンと全米の大都市でおこなわれてきた本大会。今回は初めてフロリダ州オーランドが舞台となった。また今大会は、2025年3月27日に惜しまれつつ世を去ったシカゴチームのメンバーであり、長年にわたり参加全チームと交流を重ねてきた仲間の石田雅彦氏に捧げる追悼大会でもあった。
試合はレフリーのホイッスルと同時に激しいコンタクトで幕を開け、躍動感あふれる若手選手から50歳を過ぎても必死にボールへ食らいつくベテランまで、全員が60分間ゴールラインを目指して走り続けた。
そうした中で主導権を握ったのは、鋭いアタックと巧みなキックで流れをつかんだシアトル/ニューヨークチーム。シカゴ/ロサンゼルスチームも懸命に食い下がったが、最終的には29―12のスコアでシアトル/ニューヨークチームが見事に勝利を収めた。
大会MVPの一人には、10代20代の若い選手を差し置き、56歳の三上大輔氏が選出された。
ひとたび試合が始まれば体格、年齢、一切関係なくガチンコでぶつかり合い、ノーサイド後は全員が一つのチームになってしまう。これこそがジャパンカップの醍醐味であり、全米各地から筋金入りのラグビー好きが毎年集まってくる理由だ。
試合後はディズニーワールドに場所を移し、選手やその家族が美味しいお酒を酌み交わすという、ラグビーマンにとってまさに夢のような一日となった。
文責◎神戸繁(LAゴジラフロリダ支部)
