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【リーグワン】4点差の接戦を制した東芝ブレイブルーパス東京が雪辱の今季初勝利。静岡ブルーレヴズの追い上げを退ける。

2025.12.21

2試合連続でゲームキャプテンを務めた松永拓朗[BL東京/FB](©︎JRLO)

■NTTリーグワン2025-26 D1第2節
12月21日@ヤマハスタジアム(静岡)
【BL東京 26-22 静岡BR】

 昨季リーグ戦4位でリーグワン創設後初のプレーオフ進出を果たした静岡ブルーレヴズの今季初ホストゲーム。開幕2連勝をかけて迎えるのは2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京。昨季はこのカードでブルーレヴズが2勝を挙げている。開幕戦で大敗を喫したブレイブルーパスは二つの意味で雪辱に燃える。

 強い雨が降り注ぐゲームは序盤からブレイブルーパスが流れを握る。前半6分、ラインアウトからモールをドライブさせ深い位置まで侵入すると、中央で守備網を突破したSOリッチー・モウンガが左中間にトライ。5点を先制した。

 以降もテリトリーで優位に立つブレイブルーパスは15分にラインアウト起点のライン際の攻防からFL佐々木剛が押し込みトライ(G)。リードを12点に広げた。

 追いかけるブルーレヴズは28分、ラインアウトからモールを組み、抜け出して近場を突いたSH北村瞬太郎のトライで5点を返した。

 32分にはここまで2度のトライキャンセルに見舞われたブレイブルーパスのCTBロブ・トンプソンが左中間で体を突き破り、ついに得点を刻む。再び14点のビハインドを背負ったブルーレヴズは前半終了間際にラインアウトから右に広く展開、大外で受けたWTBヴァレンス・テファレがトライゾーンの端に飛び込んだ。鋭角からのコンバージョンをSO家村健太が通し、12-19と迫りハーフタイムを迎えた。

 後半も勢いを保つブルーレヴズ。プレッシャーをかけてブレイブルーパスのSH杉山優平のイエローカードを誘発すると、ペナルティで選択したマイボールスクラムから11分にCTBチャールズ・ピウタウが右中間を抜けてトライ(G)。同点に追いついた後、22分のSO家村のPG成功で逆転、この試合初めてリードを奪った。(22-19)

 ブレイブルーパスは直後のリスタートから圧をかけボールを奪うと、続く展開で24分にトップスピードでボールを受けたCTBセタ・タマニバルが右中間にトライ(G)、すぐに再逆転した。

 4点差を追うブルーレヴズはレヴニスタの大声援を受け、ラストスパートをかける。37分にはトライラインまで約7mの位置でノックフォワードのミスを喫するが、この後の相手ボールスクラムでコラプシングを誘い、タップキックから攻撃に転じる。全力のアタックで立ち向かった結果、LOジャスティン・サングスターがボールキャリー時に脳震盪となり負傷退場。その後もトライゾーンを目指して攻め続けたが、12フェーズ目でボールをこぼしフルタイムに。26-22のスコアでブレイブルーパスが接戦を制した。

 今季初勝利を挙げたブレイブルーパスは勝ち点4を獲得。敗れたブルーレヴズも7点差以内の敗戦によりボーナスポイント1点を加えた。

 ゲームキャプテンとしてブレイブルーパスを勝利に導いたFB松永拓朗は、昨季ブルーレヴズに喫した2敗が「頭の片隅に悔しさが残ってます」と明かした。だが、先週の大敗(12月14日・埼玉WK戦⚫︎0-46)や昨季の戦績について「チームは次のステップに向かうという取り組みをしているので、練習で引きずることはなかった」とし、準備を進めてきたことを語った。

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