7人制ラグビー(セブンズ)最高峰のワールドシリーズ「HSBC SVNS 2026」の第2戦、南アフリカ・ケープタウン大会が現地時間12月6日~7日におこなわれた。
女子日本代表は初日のプール戦を1勝2敗で終え、3位で5位決定トーナメントに回った。2日目は連勝して5位でフィニッシュした。総合順位では3位を維持している。
プールBに入ったサクラセブンズは、初戦のカナダ戦を水谷咲良の2トライなどで26-19で快勝。しかし、続くフランス戦を19-29で落とした。
そして2強の一角を担うオーストラリアにも5-36で敗れ、2大会連続の準決勝進出とはならなかった。
5位決定トーナメントの初戦の相手はイギリス。今大会のゲーム主将を務めた須田倫代の先制トライなどで10-7で折り返すと、後半は一方的にトライを加え、25-7で制した。
5位決定戦はカナダとの再戦となったが、12-10で破り、地力の高さを示した。
前半は7-10とリードして折り返すも、そのままのスコアで迎えた試合終了間際に好機を得た。敵陣22メートル付近でのスクラムからのアタックで、大谷芽生のロングパスを受けた吉野舞佑がゲインを切り、最後は平野優芽が右コーナーに飛び込む。
平野はサクラセブンズでは2人目となる50キャップ達成。25年8か月21日での50キャップ到達は、女子セブンズ史上最年少記録となった。
そんなメモリアルな大会を、自らの劇的な逆転トライで締めた。
2週連続でおこなわれたワールドシリーズは、サクラセブンズにとって過酷な大会となった。
ケープタウン大会では主力の三枝千晃、内海春菜子や、ドバイ大会で初キャップを得た山田晴楽(離脱)が欠場。試合2日前に秋田若菜、試合前日に長谷部彩音が追加招集された。大会期間中にも水谷が負傷するなど、アクシデントは続いた。
兼松由香HCも「初めて世界トップ8の大会を2週連続参戦しましたが、想像を遥かに超えるハードな2大会目となりました」と語り、「その中で選手たちは本当に本当にベストを尽くしてくれました。フィールドに立った選手も、立てなかった選手もそれぞれが苦しかったと思いますが、14分の1の責任を果たそうとする全員の気持ちが、5位という結果に繋がったと思います」とコメントを残した。
【ケープタウン大会最終順位】
1位:オーストラリア
2位:ニュージーランド
3位:フランス
4位:アメリカ
5位:日本
6位:カナダ
7位:フィジー
8位:イギリス
