大爆発を予感させる。
ジャパンラグビーリーグワン1部の開幕を12月中旬に控え、前年度のファイナリストが11月29日のプレシーズンマッチで激突。ここでもっともインパクトを残したひとりが、ニュージーランド代表1キャップのショーン・スティーブンソンだ。
身長190センチ、体重102キロと大きく、速く、うまい。昨季準優勝のクボタスピアーズ船橋・東京ベイの先発FBとして、2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京の本拠地でラインブレイク、バックフリップパス、穴場へのピンポイントのキックで他との違いを示した。
今年6月まではニュージーランドのチーフスに在籍。スーパーラグビーの決勝でもプレーしている。もっともその開幕前にあたる1月中旬以降の約5週間は、スピアーズへ限定参加。攻守で存在感を発揮していた。
今季から晴れて正式に加わり、新しい仲間たちと準備期間を過ごしてきた。クールな見た目にしてフランクな人柄の29歳は、シーズン突入最後の実戦に後半途中まで出場。試合中盤のスコアラッシュにより36-22で快勝した。
「数カ月の準備を経て、この最後のブロックで勢いをつけられた。昨季数試合出たことで日本ラグビーへの理解は深まっていました。今季のプレシーズンは2~3か月。私にとって久々な長さでした。フィットネスを含め、いい形で調整できています」
驚くべきは、今回は数日前まで体調不良だった様子。本人は、本番前に厄落としをしたと言いたげである。本調子ではないのにハイパフォーマンスを披露し、12月13日のコベルコ神戸スティーラーズとの初戦(兵庫・ノエビアスタジアム神戸)へ状態を上げてゆく。
「前回、よく知り合えなかったメンバーとの繋がりも強くなっていて、それがプレーにも反映されています。これは、タフな場面でどれだけ信頼し合えるかといった点にも好影響を与えます。最近、怪我から復帰した人たちとも激しい競争ができている。基礎的なやるべきことをどれだけ遂行できるか(が肝)」
母国の規定上、海外のクラブにいる間はオールブラックスことニュージーランド代表に入ることはできない。
その決断についても「スピアーズに専念。ゴールは日本一です。また、私と同じポジションの選手のスキルアップを助けることも含め、できるだけ優勝に貢献したいです」。フラン・ルディケヘッドコーチ体制10年目にしてクラブ史上2度目の国内制覇を見据える。
