■第105回全国高校大会 兵庫県予選決勝
11月8日@ユニバー記念競技場(兵庫)
【関西学院 29-7 報徳学園】
兵庫県の花園予選決勝は7大会連続の同カード。勝敗は5大会ぶりに入れ替わった。
関西学院が報徳学園を29-7で破り、10回目の全国大会出場を決めた。
関西学院は用意してきた入念なプランを遂行できた。この日は自陣からのキックを封印。ゴールラインを背負いながらも、アグレッシブにボールを動かした。
先制点は前半3分。カウンターアタックから敵陣10メートル付近でのPKを得ると、CTB西浦章博主将が40メートル超のPGを沈めた。
以降も果敢に攻め、それを受けた報徳はFL山口鉄心主将の突き刺さるタックルなどで後退させるシーンもあったが、最後はペナルティで終えた。
18分、関西学院が相手の度重なる反則でゴール前まで迫り、最後は局地戦をPR丸山颯平が制した。
20分には初めて自陣22メートル内への侵入を許すもこれを凌ぎ、続く24分には自陣深くからSO木山仁平が抜け出す。まもなくLO松山莉空がフィニッシュした。
ディフェンスでも引き締まった関西学院は、前半終了間際にWTB岸本結がスティールをお見舞い。ゴール前ではLO松山らが身を挺して、相手のノットグラウンドディングを引き出した。
ペナルティをゼロに抑え、15-0でハーフタイムを迎えた。
後半も戦局は大きく変わらなかった。
報徳は立ち上がりにスクラムから好機を得るも、ブレイクダウンでのターンオーバーを許した。
再び関西学院が追加点を挙げる。WTB岸本、CTB田中智也の好走を起点に13分、HO黒田鉄二、PR根木健太郎と繋いだ(22-0)。
その6分後には、オフロードパスの連続で崩されて大外にトライを許すも、失点はこの7点のみ。
攻守が激しく入れ替わった終盤にもFW戦を制し、最後はPR根木が自身2トライ目となる決勝点を挙げた。
関西学院の安藤昌宏監督は「準備してくれたことを出してくれました。昨年は蹴ったことで相手にボールを渡して何もできなかった。思い切ってボールを保持する時間を長くしようと。ミスなくやり通してくれました」と話した。
*11月27日発売のラグビーマガジン1月号にて、関西学院の歩みをリポート予定
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