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【関東大学対抗戦】帝京が早稲田を5点差で振り切る。対抗戦は4チームが「1敗」で並ぶ混戦に。

2025.11.02

果敢に前進する生田弦己[帝京大/WTB](撮影:長岡洋幸)

■関東大学対抗戦Aグループ
11月2日@秩父宮ラグビー場(東京)
【帝京大 25-20 早稲田大】

 昨季対抗戦覇者の早大と準優勝チームで大学選手権王者の帝京大が秩父宮で激突。ここまで早大は4勝・勝ち点24でグループ唯一の全勝チーム。帝京大は3勝1敗・勝ち点20でこの日を迎えた。

 立ち上がりにスクラムや連続攻撃でモメンタムを生み出した早大は前半6分にSO服部亮太がトライライン前でラインブレイクして先制トライをマーク。CTB野中健吾のコンバージョンも決まり7点を先取した。

 直後に帝京大も反撃。10分、中盤の激しいタックルからボールを奪い、左サイドを抜けたSO本橋尭也が中央まで持ち込みトライ。CTB大町佳生が難なくゴールを決めて同点に追いつく。

 ペナルティが重なる早大を横目に勢いを保つ帝京大は22分、FLアントニオ ・フィシプナが左サイドを突き進み逆転トライ(G)をマークした。

 追う早大は直後に攻勢をかけ、キックからトライチャンスを生むもトライゾーンでのノックフォワードとなる。しかしドロップアウトのカウンターでSO服部がハーフウェイライン付近からドロップゴールを成功させ3点を返す。さらに31分にもPGで3点を重ね、1点差に迫った。(13-14)

 この直後のキックオフで早大はボールの処理をミス、スキを突いた帝京大はPR上野凌大が左中間を押し込みグラウンディングした。前半終了間際にもPGを沈めた帝京大が22-13とリードして試合を折り返す。

 後半は帝京のアタックを早大が耐え、キックで戻しながら再び攻撃を重ねるという展開が繰り広げられる。早大もアタック時に幾度もターンオーバーを許して攻めあぐね、双方我慢の時間帯が続いた。スコアが動いたのは後半33分、帝京大が敵陣22mライン付近で獲得したペナルティからショットを通して3点を追加。試合終盤でリードを12点に広げた。

 逆転への望みをつなぎたい早大は39分、左サイドを突破して右へ展開、CTB福島秀法がパスダミーでスペースを作りWTB田中健想がフィニッシュ。コンバージョン成功で5点差まで迫るも、反撃はここまで。25-20で帝京大が接戦を制し、早大と同じ対抗戦4勝目を挙げた。

 この日の結果で、帝京大は4勝1敗・勝ち点25。7点差以内の敗戦によるボーナスポイント1点を加えた早大は4勝1敗・勝ち点26とした。対抗戦の星取表では帝京大、早大、そして明大、筑波大が「1敗」で並ぶ。

 プレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出された帝京大主将CTB大町佳生は、筑波大戦(10月26日⚫︎14-18)の敗戦を受けて「チームが難しい方向に行った」としながら「自分たちのやるべきことを変えずに、一貫性を持った準備」を進めた末に勝利をつかんだことを明かした。

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