男女のセブンズ日本代表が参戦する「アジアラグビーエミレーツセブンズシリーズ2025」の2大会目であるスリランカ大会が10月18・19日におこなわれた。女子日本“サクラセブンズ”は全5試合で完封するなど圧倒し、9月の中国大会に続いて2大会連続の優勝を果たした。男子日本は2大会連続で決勝でホンコン・チャイナに敗れ、準優勝となった。
女子日本代表は1日目のプールDでインドネシア(⚪︎73-0)、UAE(⚪︎69-0)、インド(⚪︎43-0)に3連勝。無失点で首位通過した。
2日目のノックアウトステージ準決勝、相手はプールF2位のホンコン・チャイナ。前半3分、自陣でトライラインを背にしたマイボールスクラムから右に展開、矢崎桜子が右サイドを走り切り先制トライをマークした。
その後もポゼッション、テリトリーで優位に立ち続けた日本が4トライ3ゴールを重ね、31-0で決勝進出を果たした。
女子決勝では中国大会と同じく中国と対戦。前半の立ち上がりは中国の猛攻を受けトライライン間際まで前進を許す展開に。前半5分、自陣で得たペナルティからクイックタップで三枝千晃が中央を突破、そのまま走り切って先制トライ(G)をマークした。
後半は相手陣内での安定した試合運びに成功し、中国を無得点に抑えながら5トライ1ゴールを重ねた。最終スコアは29-0、サクラセブンズが今大会の全試合を完封勝利で制し、2大会連続の優勝を決めた。
男子日本代表は1日目のプールBでタイ戦に47-0、続くチャイニーズ・タイペイに68-0で連続完封勝利。3戦目のUAE戦は雷の影響で前半で打ち切りとなるも33-0で制し、女子と同じくプールステージを無失点で首位通過した。
2日目のノックアウトステージ準決勝はプールC首位のスリランカと対戦。前半6分に先制トライを奪われるも、日本は7分を過ぎに中盤のセンタースクラムから右への展開で津岡翔太郎がトライ、5-5の同点に追いついて前半を折り返した。
後半最初のトライを許し7点を勝ち越されるも、津岡翔太郎の2トライで加えて逆転。15-12で決勝進出を決めた。
大雨が降り注いだファイナルはプールA首位のホンコン・チャイナと激突。9月の中国大会と同じ顔合わせで、この時は12-31で日本が敗れた。
前半はホンコン・チャイナに1トライ1ゴールを許し折り返す。後半も激しい攻防が展開される中で時間は進む。5分、自陣の深い位置でのターンオーバーから荻田直弥が右サイドを破りトライ。エッジからのコンバージョンも成功し同点に追いついた。
7-7のスコアで前後半の14分間が終了し、ゴールデンスコア方式の延長戦に突入。ホンコン・チャイナに徐々に押し込まれる中、ペナルティから右サイドに展開されてトライを献上した。7-12で敗れ、男子日本は2大会連続の準優勝に終わった。
この結果、男子ホンコン・チャイナが2大会の総合優勝を果たし、最高峰のワールドシリーズの下部大会「HSBC SVNS DIVISION 3」出場を決めた。女子の総合優勝、サクラセブンズと中国は今季の「HSBC SVNS DIVISION 1」参戦がすでに決まっており、総合3位のタイが「HSBC SVNS DIVISION 3」出場権を獲得した。
【女子セブンズ日本代表 大会結果】
<第1日>(10月18日)
▽プールE
・日本 73-0 インドネシア
・日本 69-0 UAE
・日本 43-0 インド
<第2日>(10月19日)
▽カップ準決勝
・日本 31-0 ホンコン・チャイナ
▽決勝
・日本 29-0 中国
【男子セブンズ日本代表 大会結果】
<第1日>(10月18日)
▽プールE
・日本 47-0 タイ
・日本 68-0 チャイニーズ・タイペイ
・日本 33-0 UAE
<第2日>(10月19日)
▽カップ準決勝
・日本 15-12 スリランカ
▽決勝
・日本 7-12 ホンコン・チャイナ