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東京学芸大。今季実戦初戦で大勝し開幕3連勝。関東大学リーグ戦5部

2025.10.15

東京学芸大、後半の修正で大量得点を奪う(撮影・東京学芸大ラグビー部)



 2025年シーズン、関東大学リーグ戦5部に新規加盟した東京学芸大。9月の開幕戦、第2戦をいずれも相手校(芝浦工業大、北里大)の棄権により不戦勝となっていた。10月12日、ようやく実戦を国際武道大と迎えた。後半に勢いをつけて64-5で3連勝。

 武道大は、これまで北里大を108-0、国際基督教大(ICU)に106-0と100点ゲームの連勝で退けてきた。「相手が勢いに乗ってくることはわかっていたため、学芸としては『最初の10分、20分』に集中するように準備してきた」(学芸大・宮崎怜嗣主将。4年、川和)。

 試合開始後、学芸大は、バックス陣のキックを多用しながら敵陣でプレーし3トライを重ねた。しかし、中盤以降、武道大ゴール前でのペナルティで得点機を逸する。そこで徐々に武道大が反撃し、得意のモールの形から5点をマーク。前半を21―5で折り返す。

 ハーフタイムで学芸大は「ディフェンスはもっとプレッシャーをかけて、アタックはしっかりと継続すること」を意識。修正して終了まで集中してアタックし続け、連続でトライを奪い64―5というスコアで勝利した。

 宮崎主将は「試合通してフォワードのセットプレー(特にラインアウト)には課題が残った。ラインアウトはもっと安定させたいし、スクラムはターンオーバーまで狙っていきたい。もっと相手にプレッシャーをかけられるようにする。雑なプレーでのターンオーバーやペナルティーによる得点機会の損失など、一つひとつ、細かいプレーを修正していく必要がある。試合後にもっと圧倒できたと言っている選手もいて、自分もそう感じている。人数が少ない中で相手をつけての練習がなかなかできないが、普段の練習からもっとゲームをイメージして、意識を高めていきたい。一つひとつのプレー、判断にもっとこだわり、クオリティを上げて全勝優勝、4部昇格をめざす」とまとめた。

 5部は今季、セブンズグループから北里大、文教大が15人制へ移行。地区対抗関東1区1部の学芸大と東京都市大、2部ICUも加盟し12校へ増加。A、B二つのブロックに6校をわけて総当たり戦を行っている。12日の試合結果は以下の通り。

Aブロック・学芸大64-5武道大・東京海洋大45-0北里大・ICU―芝浦工業大。
Bブロック・東京都市大85-0、東京外国語大・神奈川大33-24・千葉工業大36-32。

 11月23日にブロック同士の同じ順位で順位決定戦を戦う。4部との入替戦出場(5部で上位2校)のためにはブロック1位通過が必須だ。
 学芸大がAで3連勝1位、2勝の武道大、東京海洋大が追う。Bは東京都市大が3連勝、2勝は東京外大、神奈川大、千葉工業大。

関東大学リーグ戦。2部から4部は上位校が順調に推移

 関東大学リーグ戦2部以下も10月12日までに第4節を終えた。2部は第4節で昨年の上位3校が4連勝と他を寄せ付けない。中央大52-35白鷗大、専修大40-21國學院大、山梨学院大113-19朝鮮大。今季、2部に昇格した新潟食料農業大は拓殖大に挑むも拓大が113-21と圧倒した。新潟食農大は4試合426失点(平均107点)と2部の洗礼を受けている。

 3部も2部から降格した国士館大が54-7東京科学大(旧・東京工業大)を下し開幕から4連勝。東京農業大52-12千葉商科大、防衛大34-24東京理科大、駿河台大59-7駒澤大、4校が全勝で後半戦を迎える。

 4部は降格組で明暗が分かれている。降格した東京都立大は横浜国立大を前半、スクラム起点に攻める。26分に相手ゴール5メートル前のスクラムを押し込んで先制。36分はスクラムを20メートル押し中央トライゾーンへ入る。さらに2分後、右WTB押村俊希(2年、金沢二水)が横国大のパスをインターセプトし40メートル走り切った。21-0とリード。後半は最初にSH丹生康介(2年、船橋東)がトライライン越え。WTB押村も2トライ目をあげると最後は丹尾が6本目の5点をマークし終えた(42-0)。

 同じく降格組の千葉大は3節を終えて1分け2敗だ。玉川大が33-26獨協大で都立大と4戦全勝で並ぶ。10月26日の第5節で直接対決となる。東京経済大が29-24順天堂大を下し2勝目(2敗)。順天堂は1分け3敗。埼玉工業大は3連敗。

(文・見明亨徳、東京学芸大試合原稿作成・東京学芸大ラグビー部、都立大試合原稿協力・鬼木真人さん=都立大OB)

           

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