■関東大学対抗戦A
・10月11日@大和スポーツセンター競技場(神奈川)
【早稲田大 39−13 筑波大】
早大が堅いディフェンスから勝利を手繰り寄せた。最終スコアは39-13。明大、慶大を破って勢いに乗る筑波大を下した。
前半3分に先制PGこそ許したが、9分に逆転トライを挙げる。
敵陣ゴール前のラインアウトでスティールされたボールが、ラックからこぼれたのを見逃さなかった。PR杉本安伊朗がトライゾーンで押さえた。
風上に立った早大は以降もSO服部亮太の50:22キックなどでエリアを進める。
相手の十八番であるラインアウトでプレッシャーをかけられ、好機を何度も逃したが、CTB福島秀法のタックルやPR前田麟太朗のスティールなどで追加点は与えなかった。
16分、29分には連続PGで突き放しにかかる。その後も、スクラムで水色の塊を押し込んだり、カウンターアタックからバックスリーが躍動感のあるランを見せた。
41分にはゴール前スクラムを引き出し、FB矢崎由高がトライスコアラーに。20-3とリードを広げて、ハーフタイムを迎えた。
後半も一時はPGで差を詰められたが、堅いディフェンスから得点を生んだ。
ブレイクダウンでのターンオーバーを連続で決めたり、NO8粟飯原謙の突き刺さるタックルもあった。
23分にはLO新井瑛大が突破、27-6として大勢を決めた。
早大は終盤にも2トライを追加。筑波大は空中戦を支配したFL中森のキックオフキャッチで得たチャンスをFB内田慎之甫のトライに繋げるので精一杯だった。
早大の大田尾竜彦監督は「力のある筑波相手に(ボーナスポイント付きの)勝ち点を取って勝てたことは非常に良かった」と評価した一方で、「日本一を目指す上ではまだまだ修正しないといけない点が数多く残った」と厳しい目も向けた。
「苦しくなるシチュエーションは、自分たちのエラーや自分たちのルールを逸脱したプレーからスタートしている。特に後半はルールを遂行できていないシーンがいくつかありました」と続けた。
筑波大のSH高橋佑太朗主将は敗因にエリア取りと接点を挙げ、「自陣でディフェンスする時間が長く、ロースコアで抑えたかった前半であれだけの点差を広げられてしまった。接点でもプライドを持ってやっているところなのにプレッシャーに負けて思い通りのアタックができませんでした」と振り返った。