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【リポビタンDチャレンジカップ2025】秋の日本代表合宿が大分と宮崎でスタート。復帰のリーチマイケルは「リーダーシップをとる人が増えた」

2025.10.07

夕方5時過ぎから1時間ほどトレーニングをおこなったFW陣。長身選手が増え高さは明らかにスケールアップした



 10月25日のオーストラリア戦(@国立競技場、14時50分キックオフ)から始まる秋の日本代表テストシリーズに向けた強化合宿が、10月6日にスタートした。

 合宿は最初の3日間をFW陣が大分県の別府市、BK陣は宮崎市と2つのグループに分けた形で実施。その後9日にBKが宮崎へ移動し、スコッド全員による合宿に入る。

 エディー・ジョーンズHCはその意図を、「まずユニットごとに合宿することで、それぞれのテーマや課題に集中して取り組むことができる。そこからチームとして、オーストラリア戦に向けて準備していく」と語る。

 10月6日には、別府で合宿を張るFW陣のトレーニングが報道陣に公開された。練習は柔軟性やアジリティを高めるウォームアップに始まり、コンタクト局面でボールをキープするためのブレイクダウンワークのメニューをおこなった後、ラインアウトのドリルへ。相手ディフェンスをずらしたところでキャッチするスキルや、キャッチ後モールを形成してドライブする動きなどを、映像をチェックしながら細かく確認した。

 ラインアウトの練習で目を引いたのは、今回新たにスコッド入りを果たしたハリー・ホッキングス、タイラー・ポール、デーヴィッド ・ヴァンジーランドの長身選手だ。特にホッキングスは208センチとワーナー・ディアンズ(201センチ)を上回る高さを誇り、空中戦で大きな強みとなりそう。伊藤鐘史コーチも、「日本代表が世界で高さを武器にできる時代になってきた。これまで以上にオプションが広がると思います」と期待を口にする。

 また今合宿では、7月のウエールズシリーズでキャプテンを務めたFLリーチ マイケルもスコッドに復帰した。PNC期間中は体のメンテナンスに取り組み、この日も精力的にメニューをこなすなどコンディションは良好のようだ。

 1か月にわたるPNCツアーを経験した選手たちの成長について質問すると、「ウエールズ戦の頃に比べてみんなよくしゃべるようになりました。ベン(ガンター)、TK(竹内柊平)、カンジ(下川甲嗣)…。リーダーシップを取る人が増えたと感じます」とコメント。

 ポジション争いがさらに激しさを増したことについては、「(コンディション不良で)練習に加われないとか、チームの足を引っ張るようなことだけはしたくない」と報道陣を笑わせた後、「大変だけどすごく楽しい。負けたくないです」と意気込みを語った。

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