■関西大学Aリーグ
・10月5日@天理親里競技場(奈良)
【関西大 30−27 近大】
関西大学Aリーグは10月5日に第3節を迎え、天理親里競技場で2試合がおこなわれた。
第1試合は近大×関西大。関西春季トーナメントの3位決定戦と同カードだ。
春は64-19と近大が圧倒したが、この日は最後まで拮抗した展開が続いた。
相手のミスキックを突いた関西大の先制トライは前半5分。粘り強く攻め続け、最後はFL奥平一磨呂主将がねじ込んだ。
その後もFL奥平の好タックルやFL三木翼のスティールなどディフェンスでも会場を沸かせる。3-7で迎えた18分には、敵陣22メートル内でプレッシャーをかけてターンオーバー、FL三木が力強く前進し、WTB一瀬爽がトライゲッターになった。
以降は反則の繰り返しから失点を重ね、22分、33分の連続失トライで12-15と一時逆転を許す(33分のトライはCTB井上晴嵐の突破が起点に)。
しかし、スクラムを立て直してペナルティを誘うと、前半終了間際にはモールを押し込み、17-15と再びリードを奪った。
雨が降り始めた後半も、一進一退の攻防は続いた。
後半も先にスコアしたのは関西大。スクラムで相手のペナルティを誘い、それを起点に3点を刻んだ(6分/20-15)。
しかし、以降はスクラムの優勢が近大に傾く。関西大はモールディフェンスこそ奮闘したが、自陣ゴール前のスクラムでターンオーバーを許す。15分に20-20と同点に追いつかれ、21分にもスクラムでの反則を起点に失点した。
20-27と逆転されても諦めない関西大は31分、FWの局地戦にこだわり、20フェーズを超える連続攻撃で再び同点とする(NO8谷口永輝のトライ)。
直後に迎えたピンチには、再び三木のスティールで凌いだ。
まもなくハイパントでエリアを進め、敵陣深くで粘り強く攻めている間に「ロスタイムは3分です」のアナウンスが響いた。
決勝点は45分。敵陣22メートル内正面のスクラムでペナルティを奪い、SO﨑田士人がPGを沈めた。
今季初勝利を挙げた関西大の佐藤貴志監督は「開幕2戦を大敗し、関西リーグ5勝を掲げる中では崖っぷちで迎えた試合でした。春からやってきたことが結果に繋がって、学生たちの自信に繋がると思う」と振り返った。
■関西大学Aリーグ
・10月5日@天理親里競技場(奈良)
【天理大 58−18 同志社大】
第2試合は2連覇を目指す天理大が、58-18と同志社大を圧倒した。
スクラムの反則から11分に先制点こそ与えるも、以降は同志社大の攻撃をシャットアウト。LO岡﨑慶喜らを中心に堅い守りで何度もブレイクダウンでのターンオーバーを起こす。モールでもボールを奪った。
攻めては18分、23分と注目の新人、WTBフコフカ・ルカスが連続トライを挙げる。35分、39分にはSO上ノ坊駿介のラインブレイクを起点にトライを重ねた。
20-3で迎えた後半もゲームを掌握した。6分にはSO上ノ坊が足技を駆使した個人技でトライ、12分にはWTBルカスが3トライ目をマークした。
その後はペナルティなどから自陣深くへ何度も侵入されるも、粘り強く体を当て続ける。24分に連続攻撃からFB隅田誠太郎のトライを許したが、30分、36分にはモールでダメ押しの追加点、44-8として大勢を決した。
天理大の小松節夫監督は終盤の戦いを課題に挙げ、「最後の20分で相手の勢いを出させないような集中したディフェンスをしようと話していたが、メンバーが代わってから3トライを許したのは反省材料。次のゲームでは修正したい」と語った。