■関東大学リーグ戦1部
9月28日@八王子市上柚木公園陸上競技場(東京)
【大東大 40-34 日大】
9月28日、八王子市上柚木公園陸上競技場にて、関東大学リーグ戦1部の2試合がおこなわれた。
第2試合は開幕戦を落とし、ともに是が非でも白星を手にしたいチーム同士の一戦。先にスコアを動かしたのは大東大。前半2分、WTBタヴァケ・オトのビッグゲインをきっかけに、NO8ノア・トファエオノが左中間で押さえ、7点を先行する。
しかし、ゲームは直後に急展開を見せる。大東大にミスやペナルティが重なり、日大が多くの時間を相手陣内で過ごす。9分にWTB田中隼人のトライで追いつくと、24分にはゴール正面約30メートルのPGをゲームキャプテンのSO柏原慶太が沈めて逆転に成功。
さらに10分後にはCTB半田翔彰、FBサミぺ二・オツコロが力強いキャリーを見せて大きく前進。最後はFL小池将聖が右スミに飛び込み、17‐7と点差を広げた。
直後に大東大もトファエオノがこの日2本目のトライで3点差とするが、日大の勢いは止まらない。39分、キックチャージを起点に攻め立て、WTB佐川大樹がトライエリアへと侵入。前半を24‐14と10点のリードで折り返した。
後半は、今季ここまで公式戦未勝利の大東大がギアを入れ替える。FWが圧力をかけ、日大を押し込んでいく。
5分、敵陣深い位置でのラインアウトを起点に、トファエオノが持ち前のパワーで押し込んでハットトリックを達成。その4分後、日大WTB佐川がこの日2本目のトライを奪い、21‐31と再び10点差にされるも、大東大FWはあきらめることなく、懸命にタテを突いていく。
これが功を奏し、20分にはトファエオノが5本目となるトライを決めて、35‐31とついに逆転。27分にもWTB大方維織が左中間を駆け抜け、40‐31。勝利を大きく手繰り寄せた。
対する日大も勝利への執着を捨てない。39分、PGを決めてスコアは34‐40。1トライ1ゴールで逆転可能なシチュエーションを作る。その後、スクラムで崩しかける場面を何度か見せたものの、最後は大東大が粘り、逃げ切った。
待望の今季初勝利を飾ったキャプテンのFB伊藤和樹は、「勝つことの難しさをあらためて感じた。FWがキーマンだと考えていて、そこで制圧できた」と笑顔。対して開幕2連敗となった日大の稲田仁監督は、「最後の20分は受けてしまい、流れをもっていかれた。ただ(前戦の)東洋とのゲームに比べればディフェンスでハードワークができた」と収穫を口にし、次節以降の巻き返しを誓った。
<次戦日程>
・10月5日(日)大東大 vs 立正大@ハワイアンズスタジアムいわき
・10月12日(日)日大 vs 流経大@熊谷B