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【関東大学対抗戦】早稲田、立教を圧倒。12トライの猛攻&完封で今季2勝目挙げる。

2025.09.28

別格の決定力を見せたFB矢崎由高。60分弱のプレータイムで強烈な印象を残した(撮影:長岡洋幸)



■関東大学対抗戦戦A
・9月28日@秩父宮ラグビー場(東京)
【早稲田大 78−0 立教大】

 立教大の気迫のこもったタックルに食い込まれる場面もあったものの、学生屈指の決定力を誇る早稲田大のアタックはさすがだった。夜間照明が灯る秩父宮でおこなわれた関東大学対抗戦の今季第2戦。前年度の優勝校が同7位を相手に計12トライ、78点を挙げる猛攻を見せ、開幕2連勝を飾った。

 立ち上がりからひたむきに前に出て体を当てる立教のディフェンスに観客席が沸くシーンがあったものの、早稲田の選手たちは動じなかった。受けに回ることなくコンタクト局面で厳しくヒットして圧力をかけ、じわじわと流れを引き寄せる。

 先制点が生まれたのは開始5分。自陣でのターンオーバーからすばやく左大外へ振ってFB矢崎由高が抜け出し、一気に相手陣22メートル線内に入ると、P獲得からすかさず速攻を仕掛ける。ゴール前まで迫り、矢崎が右中間に仕留めた。

 その後も矢崎は積極的にアタックに絡んでたびたびチャンスを作り出し、12分、29分と立て続けにトライラインを越える。前半だけでハットトリックを決める切り札の活躍もあって、早稲田が24-0とリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半も口火を切ったのは矢崎だった。2分、相手陣中央のラックからSO服部亮太が右奥のスペースへキックパスを蹴り込むと、鋭い出足で追いかけキャッチ。そのまま相手タックラーをかわしてこの日4本目のトライをマークする。

 これで完全に流れをつかんだ早稲田は、以降持ち前の展開力をいかんなく発揮してトライを重ねていく。入替でメンバーが代わった後も攻撃のペースは落ちず、時間とともにリードを拡大。最終的には78-0までスコアを伸ばし、危なげなく今季2勝目を手にした。

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